議会での質問・答弁

2019年09月25日

2019年第3回 9月定例会 建設委員会 中森辰一議員

【議案】
原爆ドームの保存整備  入札不調による工期と事業費の変更
県市間の港湾管理事務の事務委託に関する規約の変更の協議
    プレジャーボートの係留事務の見直し 目的外使用許可事務を除く
契約の締結  南観音住宅新築その他工事12億3076万8千円 落札者は河合建設工業株式会社

【請願・陳情】
陳情30号、陳情31号、陳情33号、陳情34号
請願第5号

【報告】
地域交通再編について
行政改革計画の実施状況について
指定管理者の業務実施状況の評価について

【議案外】
交通安全対策について
高速5号線シールドトンネル工事費について


交通安全対策について

高速5号線シールドトンネル工事費について

(中森辰一議員)
 引き続き高速5号線シールドトンネル工事費の増額問題について聞く。
この問題は適当に終わらせるわけにはいかないので、改めて取り上げる。
6月議会でこの問題を取り上げた際には、盛んに、第三者委員会の報告においては、という答弁をしていたので、今回は、改めて第三者委員会の報告書に基いて質疑をしていきたい。
 まず、今の状況についてだが、事業者からは、あくまでも100億円の上乗せを要請されているということか?

(高速道路整備担当課長)
 公社とJVの間で進められております工事費の協議につきましては、JVから提出された見積もりをもとに進めているというふうに公社から聞いております。

(中森辰一議員)
 最大で100億円の上積みが必要になるとした場合、上乗せ分は、どのように事業計画に組み込むのでしょうか。その場合、市の予算にはどのように反映してくるのでしょうか。

(高速道路整備担当課長)
 シールドトンネルの工事費につきまして、公社とJVが合意したのち、高速5号線の全体事業費について精査いたしまして、その結果、事業費が増額となる場合には整備計画の変更について検討していくことになるというふうに考えております。
 この広島高速道路の整備計画の変更に際しましては議会にお諮りすることになります。その後、国の許可を得られたならば、その内容に基づき、毎年度の事業予算に応じた出資金・貸付金を国・県・市で予算措置することになるというふうに考えております。

(中森辰一議員)
 市は、300億円と200億円の見積もりの内容や、その変化の推移を、当初の段階から知っていたのでしょうか。

(高速道路整備担当課長)
 今回のシールドトンネル工事の入札手続きにつきましては、事業者である公社において進められております。したがいまして本市はその手続きに関与しておりませんので、把握はしておりませんでした。 

(中森辰一議員)
 この増額問題が起きているのを市が知ったのはいつの時点か。

(高速道路整備担当課長)
 昨年7月に、公社から県・市に対しまして、JVからシールドトンネル工事について、工事の完成に必要ではあるが、契約に含まれていない費用があるとして、増額の要請を受けているというふうな報告がございまして、これを受け、県・市・公社で当初計画平成28年5月の契約に至る経緯等の精査をおこなっております。この時に入札手続きの経緯について把握したところでございます。

(中森辰一議員)
 この事業は市と県の共同事業だが、広島市としては、この間の広島高速道路公社と、大林組他のJVとの、トンネル工事契約に関わる経緯についてどのように受け止めているのか。

(高速道路整備担当課長)
 第三者委員会の報告におきまして、入札手続に関して、公告で定められた交渉や時期、回数や提出期限の順守と言ったことにつきまして、問題があったとの指摘を受けております。本市としては報告書の内容を真摯に受け止めているところでございます。

(中森辰一議員)
 広島市は第三者ではないということを、まず自覚してもらう必要がある。公社が事業費の増額は避けられないと判断したのはいつか。

(高速道路整備担当課長)
 昨年10月、公社の方から工事費について協議する旨の発表がございましたが、この時によりますと、契約に含まれている費用についてJVとの間で認識の違いが生じ現在に至っていると確認されたことから昨年8月に、工事費について協議するべきと判断したというふうにされております。

(中森辰一議員)
 工事費の増額問題を公表したのが10月26日。9月18日に掘削工事を開始してから1か月以上後になったのはなぜか。

(高速道路整備担当課長)
 先ほど答弁いたしました、昨年8月に工事費について協議する必要があると判断して以降、契約当時からの経緯につきましてさらに調査を進める中で、JVとの協議が具体化する前に公表が必要と考えたことから、結果として昨年10月に公表することになったものです。

(中森辰一議員)
 昨年7月に200億円のままでは工事できないとJVに言われて、8月に工事費の増額やむなしと判断したのに、この問題を公表もせずに、つまり、この問題に決着をつけずに、9月に工事を開始した。本来は、工事開始前に増額を公表し、少なくとも、それまでの経緯と、その増額分について、どのように手当てするのか、の方針を市民、議会に説明し、市民に謝罪し、改めて工事費の手当て、手続きをした上で工事を開始するのが当然だが、それを避けたのではないのか。

(高速道路整備担当課長)
 今回の問題は、公社とJVにおける、契約についての問題です。契約当事者である公社とJVの間で工事を進めながら協議していくことで双方合意しているというのが現在の状況と認識しています。

(中森辰一議員)
 いま言った、本来は、工事開始前に増額問題を公表し、少なくとも、それまでの経緯と、その増額分について、どのように手当てするのか、の方針を市民、議会に説明し、市民に謝罪して、改めて工事費の手当て、手続きをしたうえで、工事を開始するのが当然である、と思うが、広島市はどうお考えか。

(高速道路整備担当課長)
 先ほど答弁した通り、現在の状態としては、契約当事者である公社とJVの間で工事を進めながら協議していくことで合意しているということでございます。本市としては、その協議を見守っているところです。金額の確定と、その対応については、明確になった段階で議会に説明させていただくということにしています。

(中森辰一議員)
 実際には、市民に説明するのを避けて、増額分の必要な手当ても手続きもしないまま、工事を始めてから事後公表した。市も県も、行政の主人公は市民だ。市民から預かった税金を使って、この事業は推進されてきた。この問題の推移をみると、その主人公を無視しているのが、今回の事態ではないか。
 高速道路公社というのは、公社だけで、この事業を遂行できると考えているのか。

(高速道路整備担当課長)
 高速5号線の有料道路事業の事業者は、高速道路公社ということになっております。

(中森辰一議員)
 昨年、平成30年11月20日に第三者委員会が設置された。報告書の最初に、工事費の増額要請があったのでこれに応じ協議を行うこととしている、と述べてあるが、協議を行うこととしたのはいつか?

(高速道路整備担当課長)
 昨年8月末に判断したものです。

(中森辰一議員)
 公社は、コンサルタントが算出した概算工事費に基いて、シールドトンネル工事の工事契約額の上限を200億円と定めたが、現行の事業計画上、200億円にはどの程度の余裕があったか。

(高速道路整備担当課長)
 現行整備計画におきます、高速5号線の事業費は949億円となっております。そのうち、シールドトンネル工事の工事費は、約200億円を計上しているところです。

(中森辰一議員)
 つまり200億円以上は認められないという枠があったと理解していいんですか。

(高速道路整備担当課長)
 整備計画において認められているというか許可を受けているのは高速5号線の全体事業費949億円ということになっておりまして、その内訳として、シールドトンネル工事は約200億円を計上しているということです。

(中森辰一議員)
 内訳として200億円を計上しているけれども、この949億円の中で、余裕分として、このくらいは上積みできるかもしれないというふうなことがあったのかどうかということを聞いているんです。
 また、公社は、算定した予定価格が200億円を超えたら入札手続きを中止すると定めたのはなぜか?

(高速道路整備担当課長)
 ほかのコストで余裕があったかどうかということにつきましては、基本的には949億円、それぞれ必要なものを積み上げた費用ということで、結果として精算段階において、多少減額となったり増額となることがあるかとは思いますけれども、余裕という意味での計上はございません。
 また、公社は予備設計においてメーカー見積もりや、他工事の事例を参考に、概算事業費を算出しておりまして、その金額をもとに、施工可能な金額として、200億円を上限額に設定したものでございます。
 そのため、入札参加者は提出した見積書をもとに、公社が入札前に算出する予定価格が、契約の上限額である200億円を超過した場合は、契約が200億円を超える可能性がございますので、入札を中止するということにしたものでございます。

(中森辰一議員)
 予定価格に反映させる設計数量、及び見積書の額が、200億円を超過する見積書の提出を妨げるものではないとしていたが、200億円を超えたら入札手続きを中止すると決めていたことと矛盾するのではないか?

(高速道路整備担当課長)
 今回のシールドトンネル工事の入札手続において、予定価格につきましては、複数の入札参加者から提出された、設計数量及び見積書を参考に、公社が算定することになっております。この予定価格が、先ほど申し上げたとおり、契約の上限額を超えた場合は、その時点で手続きを中止するという、手続き上そのようになっています。
 一方で、入札参加者が提出する見積書につきましては、上限額を超過することを妨げるものではないとしておりまして、これらのことは矛盾しないと考えております。

(中森辰一議員)
 200億円以上で工事するわけにいかないという見積書、何社かから取るときに、200億円を超える見積書も受け入れると。それは妨げない、ということ。でもこれは、結果的には200億円に縮めないといけなかったわけです。
 第三者委員会の報告では、100億円分、300億円と200億円の差額ですね、これに関わる見積もりの除外内容について、公社が除外されていることを認識し許容していたと解される、としている。また、ごく短期間で100億円もの減額が可能になるものではないことを、公社も認識していたと解されるとしている。この点について、公社はどのように受け止めているのか?

(高速道路整備担当課長)
 公社としては、当時予定価格として算出した200億円につきまして、工事の完成に必要な費用はすべて含まれているとの認識であったというふうにしております。
 一方で、第三者委員会において公社とJVとの間で増額するとの合意がなかったとしても公社は、JVの増額への期待や認識を知りつつ事実上の価格交渉が行われていたと判断されたことにつきましては深く反省すべきというふうに公社は考えているとしております。 

(中森辰一議員)
 第三者委員会の報告を見ると、3回目に提出された見積書と1回目と2回目の見積書では、なぜ100億円も金額が違うかは、私でも分かる。また、3回目の見積書では見積条件を示した文書が添付されたが、それさえも差し替えさせた。これらを見ると、実施設計後でないと工事の内容も数量も確定できないからとの理由をつけて、1回目、2回目の見積額から100億円分の工事費が削除されていることが明らかであること、その100億円分が材料費等であり、それはトンネル掘削工事遂行には欠かせないものであること、また、そういうことをしたのは、公社が200億円でないと困るという意向にあわせたことが明らかで、これは、公社は分かっていたはずだ。
 こういうことを、まともに考えれば、JV側が言う通りなら200億円では、まともに工事が遂行できないことは明らかであるのに、公社はなぜ、200億円の範囲内で工事ができると判断したのだろうか。これは明らかに恣意的な判断ではないのか?

(高速道路整備担当課長)
 公社の説明では、契約当時、公社は契約上限額200億円で本件工事の施工は可能と考え、工事公告を行い、JVから提出された、設計施工提案が設計の内容を満足していたことから、その最終見積額を参考に約200億円の予定価格を設定した上で入札を実施し、契約に至ったということでございます。

(中森辰一議員)
 この見積書の内容で予定価格を決める決済をしたのは誰か?

(高速道路整備担当課長)
 公社におきましては、本件工事の入札前に当時の公社理事長が、予定価格を設定していたというふうに聞いております。

(中森辰一議員)
 報告では、公社は、200億円の予定価格を定めるにあたって、JVに提出させた見積額の中に100億円分の工事費が含まれていないことを認識していたし、実施設計後、その部分が確定したらJVから増額要請があることがわかっていたが、公社としてはJVと増額についての合意はしていない、ということになっているが、広島市としては、この点はどのように考えているのか?

(高速道路整備担当課長)
 公社では、第三者委員会の報告書を踏まえ、このような事態に至った経緯原因を分析のうえ、再発防止策について取りまとめることにしております。この取りまとめの中で公社の考えが示されるものと考えております。したがいまして本市としては、公社からの報告を待ちたいと考えております。

(中森辰一議員)
 報告が指摘しているところによると、そもそも公社には、今回の「設計・施工提案方式」の入札契約方式を行うための十分な理解がなかったとされている。
 また、公社には直径10メートルを超える大きな断面で、しかも、高い水圧下での極めて硬い岩盤を掘削するシールドトンネル工事についての積算をするだけの知見がなかったとされている。それでも、シールド工法による工事を決定し、理解不足のままの方式で入札・契約を推進し、今回の事態を招いた。
 市民には、さらなる負担の増額を求めることになるし、利用者にも計画で示していたより負担の増額を求めることになる。
 改めて聞くが、その責任の所在はどうなるのか。だれが責任をとるのか?

(高速道路整備担当課長)
 本市としては、公社が今回の事態をしっかりと総括し、再発防止策を打ち出していくことが重要と考えております。今後は、その再発防止策を確実に順守していくよう、県とともに指導を徹底していきたいと考えております。
 あわせて、増額費用について、建設費を通行料金でまかなう有料道路事業の枠組みの中で処理するべく、採算性などの検討を実施していくことになると考えております。

(中森辰一議員)
 公社も市も、この問題は、JVと談合したわけではないと言うわけだが、報告を読むと、結果として、200億円では工事が実施できないと、実際に工事を遂行するJV側が言っているのに、後で増額するからと期待させて契約を交わした。そして、契約後に、JV側が材料費等が入っていない契約だから、工事を遂行するためには増額が必要だと、増額を求めたのに、結論を先送りしたまま、着々とシーリングマシン本体とシーリングトンネル掘削システムを構築させ、さらに工事を始めさせた。
 そして、掘削工事を始めて、もう後戻りできないという段階になって、工事費の増額要請の問題を公表した。
 しかし、一昨年度以降の予算では、200億円の契約額を前提に、この額でできますと、それが含まれている予算案を市が提出し、議会は200億円の契約額を前提に、それが含まれている予算案を承認した。
 予算案を提案したのは市だ。提案し議会に承認してもらったことについて、予算案を提案した市は、この問題をどのようにとらえているのか?

(高速道路整備担当課長)
 これまでの主予算につきましては毎年度の執行計画を踏まえた公社の要求に基づき予算案を提案させていただいているものですが、今回、予算措置後にこうした事態を招いていることにつきましては、重く受け止めているところでございます。
 今後、金額の確定とその対応について明確になった段階で、議会で説明させていただく予定としております。

(中森辰一議員)
 公社、公社ということですけれど確認しておきます。高速5号線を、二葉山にトンネルを掘って、建設するという意思決定をしたのは、だれか?

(高速道路整備担当課長)
 高速5号線自体の計画につきましては、広島市が計画案を策定し、都市計画に位置付けたものと考えております。
 公社が事業をやっていくということにつきましては、県・市・公社共同で公社の基本計画に5号線を整備するということで位置づけ、それに基づいて国の許可を得て整備をしているというところでございます。

(中森辰一議員)
 道路を作ると決めたのも、あそこにトンネルを掘ると決めたのも広島市だ。市が、高速道路公社に騙されたのかどうかは知らない。しかし、市議会は、つまり市民は、結果として、公社に騙されたわけだ。この工事は、公社が勝手に計画したわけではない。県と市の共同事業だから、県と市が意思決定をして、公社が県と市の意思決定に基づいてトンネル工事を遂行している。だから、県と市は公社と一緒に責任を負う必要がある。
 それから、この問題は、これまでよくあった、工事を始めてみたら、予測しない硬い岩盤があったから工事費を増額しますといった事例とは違う問題だ。
 第三者委員会の報告は、公社の理解が不足していたと、責任までは問わない表現にしているが、それは、原因究明の委員会ではなくて、再発防止の委員会だからだ。責任を明らかにするのがこの第三者委員会の目的ではない。しかし、市民の立場からは、そうはいかない。
 本当に300億円必要かどうかは、私はわからない。しかし、JV側は明確に300億円必要だと、契約前から見積書で繰り返し示していたのに、その見積書を200億円にあえて修正させた。
 しかも、3回目の見積書では、なぜ200億円の見積もりになったかの理由、100億円少なくなっているのは、費用項目の金額欄を空欄にして、材料費などが入っていないからだ、ということが明確にわかる内訳書になっていたのを、わざわざ金額欄が空欄の費用項目を削除した内訳書に差し替えさせている。そうやって意図的に200億円でできると見せかけた見積書をもとに200億円を予定価格として入札を行い、約200億円で契約した。それに基づいて、一昨年以降の広島市の予算に組み込まれた。これは、意図して、市民をだましたと言われてもしかたがない、そういう問題だ。
 これは、責任の所在を明らかにして、どう責任をとるのかを示す必要がある。広島市は、公社と共同責任を負う立場として、どうするのか?

(高速道路整備担当課長)
 公社からは、県民・市民の皆様に多大なご迷惑ご心配をおかけし、公社の信頼を揺るがす事態を招いたことについて深く反省しており、今後はこのようなことがないよう再発防止に努めるとともに、信頼回復に向けて全力で取り組むと聞いております。
 また、先ほど答弁しました通り、公社の予算につきまして予算措置後にこういった事態を招いていることにつきましては、重く受け止めているところでございます。

(中森辰一議員)
 広島高速道路公社は、市民に対して、極めて無責任だ。同様に県も市も極めて無責任な態度だということが、明らかになったと思う。
 いまは、増額幅をどうするかという協議が継続している、そういう中で掘削工事だけは着々と進めている。最初から工事費が間違っていたのに、肝心の工事費が決まっていないのに、工事だけは進めるというのは、公共工事ではありえないことではないかと思うし、納得しがたい。現状で、工期はどうなる見通しか。

(高速道路整備担当課長)
 公社では、シールドマシンの損傷によりましてトンネル掘削が5か月間中断していたことですとか、その再開後におきましても、慎重かつ安全に掘削をしていることから、予定通りの完成は厳しいとしております。今後は、掘削再開後の状況を踏まえながら今後の工程を検討していくと聞いております。

(中森辰一議員)
 工事費をいくらにするか、工事終了までには、結論を出すのか?

(高速道路整備担当課長)
 現在工事費の協議が、公社とJVの間で進められておりまして本市としてはそれを見守っている状況です。
 いつまで、ということはありませんが、今契約の状態が、不適切というか不健全な状況になっているというのは事実ですので、早期にこれを是正していく必要があると認識しています。

(中森辰一議員)
 協議がまとまったら議会に説明するという話でしたが、明らかになってからもう1年かかっている。1年間協議が行われているということかなと思うんですけど、工事が終わるまで協議がかかるのかどうか、そういう見通しはどうなんですか。

(高速道路整備担当課長)
 協議の見通しは、本市としては早期に協議が合意に至るよう願っているところです。

 

(中森辰一議員)
 議会には、これだけかかると追認してもらうことになるのでしょう。
 改めて聞くがこの200億円の契約というのは不適切な契約ではなかったのか。

 

(高速道路整備担当課長)
 現状、第三者委員会の報告書においても、不適切な契約ということにはなっていないということで、そういった判断はしておりません。

(中森辰一議員)
 あらかじめただ一社だけの入札予定者に見積書を出させて、その見積金額とほとんど変わらない額を予定価格に決めた、そして入札が行われて、その予定価格とほぼ同じ額で入札予定者が落札をしたということに対して、談合の疑いありとマスコミでは専門家の意見を載せていたんです。ただ1社の入札予定者にほぼ200億円で落札させようという今回のやり方は、これは談合ではないのかと思うんですが、この点はどうですか。

(高速道路整備担当課長)
 今回の入札制度につきましては技術交渉、設計施工提案交渉方式という形をとっておりまして、専門業者のノウハウを活用するというやり方でございます。これは、広く工事公告、こういう入札方式でやりますということで公告を打ちまして、一般に公募して、募集したわけです。結果として1社のJVの参加となったものです。その後の入札の手続きについては、定められた手続きにのっとっておこなわれたものと承知しております。

(中森辰一議員)
 何が除外されて300億から200億になったかというのは第三者委員会が示した資料を見ると、私でもわかるわけです。これが専門家集団である技術者にわからないわけがない。
 この間の推移をみると明らかに恣意的なものがあったのではないかという気もするし、不適切なやり取りが行われてきたということだと思う。
 200億円を上限としていた入札公告に対して、大林組他のJV1者だけが、応札したが、200億円にこだわるなら入札を辞退すると事前に言っていたようだ。
 仮に、応札者がなかったら、どうしていたと考えられるか?

(高速道路整備担当課長)
 公社からは通常の入札と同様に、仮に応札者がなかった場合には、入札不調で入札手続きを終了させていたと聞いております。 

(中森辰一議員)
 200億円が上限だという入札公告に対して、あえて大林組他のJV1者だけが応札した。第三者委員会の報告では、増額するという合意があったとは言えないとしている。  
 合意があったとは言えないのに、増額を期待しようがしまいが、合意があったものと、ある意味、勝手に解釈して、200億円で契約したのは、それは、自分たちだけしか応札しないことが分かっていたし、増額を要求すれば、必ず応じてくると、高を括っていたと言えないこともない。
 私は、国内最大手のゼネコンだという意識もあったのか、とも思わないことはないが、いずれにしても、この点ではJV側にも責任があると考える。この点では、JV側の増額要求にそのまま乗る必要はまったくないと考える。
 高速5号線の建設を意思決定し、議会や市民にシールドトンネル工事費は200億円だと、説明してきた広島市行政としては、この点は、どのようにお考えか?

(高速道路整備担当課長)
 従来の答弁の繰り返しになりますが、シールドトンネル工事の工事費につきましては、当初契約時において契約額に含まれている費用について契約当事者の公社とJVの間で認識の違いが生じた状況であったことから、現在工事を進めながら工事費について協議を行っているという状況でございます。
 このことについては、第三者委員会の報告書においても契約金額の見直しを協議することは相当の理由があるとされているところです
 本市としては、契約にかかわる認識の違いから端を発した今回の事態ですので、まずは契約当事者同士の協議を見守りたいと考えており、合意したのちにその増額費用の処理については、県とともに公社と協議し、議会や市民の皆様に説明させていただきたいと考えております。

(中森辰一議員)
 この契約を行うに当たって、大林組他のJV側には重大な落ち度があり、つまり責任があり、さらに、増額の合意があったとは言えない中で、あえて200億円で工事を施工する契約書を交わしたわけです。その契約が不適切な契約ではなかったとあなた方は言う。逆に言えば、これは、適切な契約であったと言うことでしょうから、それなら、200億円で押し通すべきであり、増額要求に応じるべきではないと私は思います。これについてもう一度聞きます。
 それからもうひとつは、額の交渉が決まったときに、増えるのか増えないのかいくらになるのかわかりませんが、その時に議会に説明する、議会に諮らないといけない。その時には公社の責任者がちゃんとここへ来て、責任を取る覚悟でね、説明を自らさせるべきじゃないかと思いますが、そうれはどうですか。

(高速道路整備担当課長)
 工事費の協議についてですが、これは第三者委員会の報告書においても見直しを協議することは相当の理由があるとされておりますので、それに基づき工事費について契約当事者である公社とJVが協議をしているというところです。
 公社の責任者をここへということですが、議案を上程する際には、公社から内容を十分説明を受け、把握した上で、市として整備計画の変更案ということになりますがそれを同意するかどうかという議案を提出することになります。その、同意するかどうかについて市として判断した上で議案を上程することになるので、その際には本市においてきちんと説明していくことが必要だと考えております。

(中森辰一議員)
 これは公共事業ですからね、やはり不明朗なこと、市民に隠したりごまかしをするということが絶対にあってはならないと思います。
 今回は第三者委員会が調べて報告書を出したということになっていますが、これでも本当のところはなかなかわからない。そういう事態になっていて、なおかつ、相当な金額になるのかもしれない。そういう時に、一体だれが責任を取るのかということは重要な点です。民間企業なら首になるかもしれない。
 今答弁を聞いた範囲では、公社もあなた方も、市民と議会に対して無責任だと思います。その責任をどうとるのか、どう示すのかということをきちんと明らかにしていただきたい。
 市民への責任という点で、不適切な契約ではなかったというなら、その契約を通せばいいではないか。200億円で押し通せということを要求しておきます。終わります。