2002年予算特別委員会・経済環境関係 
2月27日 経済環境員会での中原ひろみ議員の質問

(1)広島市環境審議会委員の公募と人材活用について
(2)過去のゴミ埋め立て場について
(3)出島産業廃棄物処分場について

(1)市民公募のあり方と人材活用について
 広島市環境審議会委員 面接官に女性登用を強調

 市の環境審議会の委員は、有識者や市民団体の代表者など22名で構成され、その内2名(男女各一名づつ)は市民から公募という方法で選ばれます。2年間の任期に伴い市民公募が実施され、審議会委員へ男性11名、女性15名の応募がありました。昨年12月13日に、環境問題に関する作文審査による選考で8名の市民が選ばれ、今年1月9日の面接による採点で、最終的に2名が委員に選ばれています。しかし、面接のあり方について疑問の声があがっています。ある女性の応募者は、「面接は5分間、しかも会場には、面接官が12名(局長5名、課長5名など)男性ばかりで、女性は一人もおらず、自分が出せなかった」と言われます。 
 これについて、中原議員は、審議会委員選考の面接方法について是正を求めました。
 市は、面接にあたり、「応募の動機」や「環境に関する広島市の課題」を質問項目とし、全員に同じ質問をしたことを報告。今後、面接官への女性の登用に付いては「検討したい」と答えるにとどまりました。

環境問題は市民の協力が不可避  市民のエネルギーを積極的に活用する方策を

 中原議員は、市民委員が参画する意義について、「環境問題を解決の度合いは、市民の協力で決まる。だからこそ、環境基本計画で市民の意見を聞くことを明記している」と強調しました。その立場から考えると、今回の審議会に公募したが委員には選ばれなかった24名の市民の方々は、環境問題に積極的に係わる意志と意見を持った市民であり、市の環境問題を考える上で大きな力を貸してもらえる人材であることを指摘。意見交流会などを開き環境施策の一助としてはどうかと提案しました。市は、今後、環境問題で市民意見を募集する際に、行政側から意見や提案を聞きたいと考えている、と答弁しました。


(2)過去のゴミ埋立場の処理について
これは大変! ゴミ埋立場跡に高速道路の橋脚が


 東区の馬木から南区の仁保をつなぐ高速2号線が、新大洲橋の上を高架する形で建設される計画になっています。しかし橋の橋脚場所が、過去にごみを埋めたてていた場所ではないかと心配する声があります。中原議員は、当局に事実関係の確認をしました。 当局は「昭和30年代の一年間、生ゴミや焼却灰を埋立てていた場所である」と、事実関係を認める回答をしました。

土壌調査の実施と安全な土への科学的な処理を求める
 高速道路の橋脚が建設される場所が、過去に市がゴミ埋立場とした場所ということになれば、市として埋立地の土壌調査を行うべきです。市は、用地を管理している街路課に調査責任があると回答。中原議員は早急に調査を実施し、結果を公表するように求めました。また、調査の結果、ダイオキシンなどの有害物質が検出された場合は、安全な土にするような科学的な処理に責任を持つことを求めました。市は、3月末をめどに調査結果がでるようにし、公表すると約束。また、有害物質が検出された場合は適正な処理をすると答弁しました。

(3)出島産業廃棄物処分場について

マンション・ベランダの粉じんと出島沖埋め立て地の土の成分が一致
 出島埋め立て地(第2工区)から1500mにあるマンションのベランダに真っ黒な粉塵が飛んできています。中原議員は、この粉塵は出島埋め立て地から飛んできていると言うことを県は認めているのかと質問しました。市は、県に問い合わせると、「すべての粉塵が出島の2工区から飛んできたものとは言えないが、埋立地の土も飛んできている」ということは認めていると答弁。住民は、ベランダが毎日真っ黒になる原因が「埋立て中の土による粉塵被害」ということを立証しようと、「ベランダの土埃」と「第2工区の土」を採取し、広島大学に重金属濃度検査を依頼しました。その結果、「ベランダに飛んでくる土埃と、埋め立て土壌の成分がほぼ一致することが科学的に立証され、第2工区の土が飛散してマンションのベランダに到達している可能性が高いと考察される」との広大教授の見解を報告しました。
 
産廃場できれば被害は明らか
 第2工区とマンションは1500mの距離だが粉塵被害が発生しています。産業廃棄物処分場は更にマンションに近い位置で距離はわずかに800m。中原議員は、産廃場ができれば粉塵被害がさらに増大するのは明らかだと強調しました。また、市の風向・風速の独自調査によって「影響は軽微」という県のアセスメントがいい加減であることがあきらかになったのだから、県が提出する評価書について意見を述べる時に、粉塵対策が完全なものであるか厳しい検討をしてほしい旨を強調。曖昧であれば、「廃棄物埋立ては許可できない」と再度の市長意見を提出するように要望しました。市は、市長意見に基づいて評価すると答えました。

県へ土の調査を要望せよ
 中原議員は広島大学の教授の予備調査で、出島に埋立て中の土に、カドミウムや鉛などの重金属がふくまれているというデータ結果を紹介しました。マンションのベランダの粉塵を紙ペーパーで拭きとって保存していたら、赤いカビが生えたなどの事実もあります。中原議員は、「毎日カドミウムが含まれている粉塵を吸込みながら生活している可能性があるわけで、住民の不安が増大して当然である」と強調。もともと、税金を使って埋立てをしなければこの被害は発生していません。この被害は人工的に作られたものです。同議員は、市は市民の不安を解消し健康を守るために県に対して土の調査を始め、徹底した粉塵対策をするよう県に強く要望するよう求めました。

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