議会での質問・答弁

2026年02月26日

2026年第2回 2月定例会・予算特別委員会 請願・陳情に対する討論 中森辰一

請願第39号米国国務省の「広島の市民の和解の精神が、日米同盟を強化してきた」との見解を招いた松井一実市長は速やかにその責任を取り辞職することを求めることについて
陳情第35号広島市立中央図書館の外壁の汚れ改善について
陳情第50号広島市立中央図書館の臨時旧館後においても「自習室」ならびに「新聞・雑誌閲覧室」の利用を求めることについて

中森辰一
 日本共産党市議団を代表して、上程された、請願第39号、米国国務省の「広島の市民の和解の精神が、日米同盟を強化してきた」との見解を招いた松井一実市長は速やかにその責任を取り辞職することを求めることについて、陳情第35号、広島市立中央図書館の外壁の汚れ改善について、および、陳情第50号、広島市立中央図書館の臨時旧館後においても「自習室」ならびに「新聞・雑誌閲覧室」の利用を求めることについて、いずれも採択に賛成の立場から討論を行います。

 まず、請願第39号については、私自身が昨年12月の本会議で、この請願と同様、アメリカ合衆国国務省のタミー・ブルース報道官が「広島の人びとの和解の精神は、アメリカと日本の同盟関係を強くした」と述べたことについて、アメリカ政府がいまだ非人道的な原爆の投下を反省も謝罪もしていない中で、アメリカ政府と被爆都市ヒロシマの市民が「和解」をしたということはないこと、ましてや、広島市も広島市民も、核抑止政策を伴う軍事同盟である日米同盟の強化に貢献した事実もないことを指摘しました。
 そして、なぜ米国政府が、このようなコメントを行ったかについて、3年前の6月29日、直前に開かれた広島サミットに合わせるように、市長が議会にも諮らないまま、広島市の平和記念公園とアメリカ政府が管理運営する国立パールハーバー記念施設との姉妹協定に、いわば市長の独断で、米国政府と調印をしてしまったことを指摘し、この協定の廃棄に向けて取り組むよう求めましたが、かみ合う答弁もなく、米国政府の原爆投下責任については、いまだ棚上げしたままで、この米国政府の言明について、責任を負う姿勢もありません。
 私としては、この請願にある市民の思いには大いに共感するものであり、紹介した議員として、この請願の趣旨をくみ取り採択するべきであると考えます。

 次に、陳情35号および陳情50号についてです。今年4月には、エールエールA館に移転した中央図書館がオープンします。そのため、基町にある移転前の中央図書館は、実際に使用しなくなるため、壁面の汚れについては何もしないことも、耐震強度や人員配置の課題から自習室や新聞閲覧室を設けないことも、納得はできませんが、一定の理解はします。しかし、陳情にあるように、そもそも、中央図書館は、「復興を象徴するような図書館」であり、「国際平和文化都市と名乗る広島市がこれを放置してはいけない。」という訴えを深く受け止めるべきです。とくに、建築物としての価値だけでなく、復興を象徴し、市民の文化水準を高めてきた施設として存在する限りは、いい状態で管理すべきです。
 また、陳情にあるように、無料で使える駐輪場の有無や立地の問題についても真摯に受け止め、対応すべきです。青少年の自習室については、確保する努力をされているのもわかりますが、「生涯学習」の視点で、幅広い世代が文化や教養に親しむことを保障してこそ、「文化」を大事にするまちとして誇れるのではないでしょうか。市民が文化に親しみ、人間性を育む場所を求めなければならないような、市民を置き去りにした中央図書館の移転計画であったことは指摘しておきます。こうした経過を教訓にするためにも、また、陳情者の思いを十分に受け止めるべきであると考え、陳情35号および50号は採択すべきだと考えます。
 以上、討論といたします。