議会での質問・答弁

2025年06月26日

2025年第2回 6月定例会 議長選挙所信表明 中原ひろみ

議長選挙に中原ひろみ議員が立候補し、6票を獲得しました。
白票が2票、市民連合・市民の声の若林新三議員は10票。
自由民主党・市民クラブの八條範彦議員が34票で議長に選出されました。


日本共産党の中原ひろみです。議長に立候補するにあたって、私の所信を申し上げます。

 私は、至らぬ点や力不足な点もありますが、昨年の6月議会で議員在職25年の表彰をいただきました。長年にわたって議員という職責を担ってまいりましたが、この25年の間、非正規雇用による格差拡大、少子・高齢化だけでなく、近年の物価高騰による市民の暮らしへの影響は深刻で、市民からは子育て・医療・介護など命と暮らしに関わる切実な願いをもっと受け止めてほしいと声が寄せられています。

 まちづくりに関しても、市民の声や意見をもっと施策に反映してほしいとの要望も届いています。これら市民の期待に応えられる市議会となるよう、一層の努力をしたいと、決意するものです。

 また、昨年度実施された安芸区の補欠選挙により女性議員が11人に増え、我が市議会は、ジェンダー平等へと一歩前進しました。政治分野における女性の参加は、政治に多様な民意を反映させる観点から極めて重要です。
 今後の市議会において、さらに女性議員が増え、ジェンダー平等が一層進む推進力となればと考え、今回 議長選へ立候補を決意いたしました。

 以下、私が議長に選出された場合に取り組みたいことを6点、お示しします。

1.委員長、副委員長、監査委員などの議会の様々なポストについては、議会の各会派で協議を行い、議会の各会派の所属議員数に応じて公平に割り振ります。

2.常任委員会においても、直面する市政の課題について、具体的なテーマを決め、必要な場合は、市民の意見や、専門家を招いて意見を聞くなどを含め、積極的に調査研究活動を行うようにします。

3.議員が議会に出席する場合の費用弁償、一日5000円または、8000円の必要性について市民の理解を得ることは困難です。よって廃止に取り組みます。
また、海外視察は、政務活動費の活用もできるため、あえて予算を別に設けて行う海外視察制度も廃止に向け取り組みます。
但し、市政にとって海外での現地調査が必要な場合は、議会として各会派からの代表をもって視察派遣できるようにしたいとも考えます。

4.議員定数は、民主主義と地方議会の根幹にかかわる問題です。議員定数は削減ありきでなく、現行の議員定数を維持します。

5.一般質問の充実についてです。
様々な地域要望を具体的に分かりやすく伝える仕組みを整えることで、その緊急性が認識され、まちづくりが前進すると考えます。
よって、本会議場における画像を使った一般質問の充実を検討します。

6.今年は被爆80年ですが、核兵器廃絶を求める広島の願いに抗して、核兵器の使用も否定できない緊迫した世界情勢が強まるなか、被爆地である広島市議会に求められる責任は大きくなるばかりです。

 広島市平和推進条例は「世界中の核兵器が廃絶され、かつ、戦争その他の武力紛争がない状態」と定義しており、市民に見える形で長崎市議会との連携を一層強化し、日本政府に対し核兵器禁止条約への批准を求める要請を行うなど、広島市議会の機能を最大限に発揮したいと考えます。

 市民から選ばれた市会議員と市長が、ともに市民の代表として、車の両輪のように協力するとともに、緊張感をもった関係を維持し、独断や専行を防止し、公正、公平、民主的な議会運営を進めていきます。
 言うまでもなく、自治の主体は市民です。市民の付託にこたえられるよう議会の権能と責務を果たす所存です。

 議員各位に信任をお願いし、所信表明とします。よろしくお願いします。