議会での質問・答弁

2025年06月26日

2025年第2回 6月定例会 議案討論 清水てい子

清水てい子
 お疲れさまです。日本共産党の清水てい子です。会派を代表して、上程された議案について討論を行います。最初に各議案についての賛否を申し上げます。
 反対するのは、第66号議案 指定都市高速道路の整備計画の変更に係る同意について
第77号議案 変更契約の締結について(駅前大橋線橋りょう等新設工事)
第78号議案 変更契約の締結について(駅前大橋線軌道等新設その他工事)
の3議案です。
 意見を付して賛成する議案は第56号議案 令和7年度広島市一般会計補正予算(第1号)
第69号議案 財産の処分について(安佐南区伴南四丁目の市有地)
第70号議案 財産の処分について(安佐南区大塚東三丁目の市有地)
第76号議案 変更契約の締結について(西風新都環状線梶毛南工区道路新設工事(その2))の4議案です。その他の議案は賛成します。

 反対の議案について、その理由を述べます。
 まず、第66号議案 指定都市高速道路の整備計画の変更に係る同意についてです。
 これは高速道路事業の全体を150億円増額するものです。150億円の増額は高速5号線の増額であり、要因はシールドマシンのトラブルが.繰り返し発生したために、完成が11年も遅れ、資材費の高騰や人件費の上昇を招いたものです。数十回に及ぶマシントラブルの原因を充分に検証する必要があると考えます。
いずれにしても、高速5号線の建設自体が不要不急の事業であると考えており、本議案には反対です。
 最後に第77号議案 変更契約の締結について(駅前大橋線橋りょう等新設工事)及び第78号議案 変更契約の締結について(駅前大橋線軌道等新設その他工事)については広島駅南口広場整備事業の一部です。
 これは不急不要の事業だと考えており、反対です。
 なお、今回の増額の相当部分が資材価格などの高騰や人件費の上昇によるものです。それにもかかわらず引き上げた人件費が実際に現場で働く労働者の給与に反映しているかとの疑問が建設労働者から出されていることが問題です。行政として今後検討すべきではないかと考えます。
 さらにこの事業で利益を得る広島電鉄株式会社の負担率が低すぎるのではないかと提起したことについては今後よく検討していただきたいと思います。

 次に意見を付して賛成する議案についてその理由を述べます。
まず、第56号議案 令和7年度広島市一般会計補正予算(第1号)についてです。
 中央図書館等の移転整備として増額されています。
これはエールエールA館に中央図書館を移転するために建物を改造するにあたって、工事の支障となる配管等が複数確認されたために工事費を追加で計上したものです。
 しかし、改造工事の設計はエールエールA館を設計した会社だから、あえて特命随意契約で設計をさせたのに活かされなかったために補正が必要になったものです。ていねいに事前調査を行って、今回のような増額にならないようにするべきでした。以上の意見を付して、賛成します。
 次に第69号議案 財産の処分について(安佐南区伴南四丁目の市有地)及び第70号議案 財産の処分について(安佐南区大塚東三丁目の市有地)ですが、
 いずれも市の土地を売却すること自体に異論はありませんが、いずれの売却益も、開発事業特別会計に繰り入れられ、次の開発事業にしか使えないものとすることには反対です。
 これを生み出した事業のもとは市民の税金であり、得た収益は一般会計に繰り入れ、市民のために使えるようにすべきとの意見を付して、賛成します。
 最後に第76号議案 変更契約の締結について(西風新都環状線梶毛南工区道路新設工事(その2))については西風新都の環状道路の新設工事の請負金額を増額するものです。
 本会議の答弁ではこれまでの通りのやり方では、実際に工事にかかったときに、事前の調査とは違う地質や地盤の状況が分かることはあるが、詳細な調査は費用も掛かるので、その結果、追加の費用がかかることはやむ負えないという趣旨だと思います。
 しかし、今回のように元々の工事費の4割も増額することは、公共工事を計画的に進めていく立場からするとやはり問題があると考えます。ただ単に従前のやり方で調査のポイントを決めて実施するのではなく、その区域の地質や地盤についての文献調査なども併用して、従前よりも丁寧な事前調査を行うべきだと考えます。以上の意見を付して賛成します。
以上で討論とします。

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