議会での質問・答弁

2020年03月11日

2020年第1回 2月定例会・予算特別委員会 建設関係 中森辰一議員

1、広島駅南北自由通路と駅周辺地域の視覚障がい者対策について
2、市営福島26号棟・23号棟の改修について
3、市営住宅の修繕の負担区分の見直しについて

1、広島駅南北自由通路と駅周辺地域の視覚障がい者対策について

(中森辰一議員)
 お疲れさまです。発言通告に従いまして、質問させていただきたいと思います。
 まず、広島駅の南北自由通路について伺います。広島駅の南北自由通路ができまして、広島駅とその周辺の歩行ルートがまるっきり変わってしまいました。特に視覚障害者の方にとっては大変な問題だったというふうに思うんですけれども、この視覚障害の方への対応についてどのようにしているでしょうか。

(街路課長)
 広島駅自由通路等の整備に伴う視覚障害者への対応については、道路の移動等円滑化整備ガイドラインや広島市公共施設福祉環境整備要綱等に基づき、必要な対策を行っております。
 具体的には視覚障害者誘導用の点字ブロックについて、改札などの駅施設と自由通路の出入口、エレベーター、階段などの施設間に設置しており、音声案内装置を自由通路の南口と北口、新幹線口広場内の案内図に設置するとともに、点字の標示を同案内図、エレベーターの操作盤、階段の手すりに設置しております。

(中森辰一議員)
 この対応を行うに当たりまして、当事者の方とか当事者の団体の方と相談をされたのかどうか、その点だけお答えください。

(街路課長)
 広島駅自由通路等の整備に当たり、バリアフリー対策について、身体障害者や視覚障害者の団体に対して、平成27年1月に整備内容の説明を行い、意見を伺うとともに、ペデストリアンデッキ供用前の平成28年10月及び自由通路の部分供用前の平成29年5月に現地立会を行い、団体から意見を伺っております。
 視覚障害者の団体からは、新幹線口広場内のバス乗り場等への音声案内装置の設置や階段手すりの点字標示の改善等の要望が出され、これらを受けた対応を行っております。

(中森辰一議員)
 それは当然のことだというふうに思うんですけども、最近、佐伯区にお住まいの視覚障害のある方から、広島駅がまるっきり変わってしまって一人で行くのが難しくなったというふうな訴えをいただきました。先ほど答弁していただいたように、当然必要な対応というのをやっていくという点では、やってこられたんだろうなというふうに思うんですね。ただ、そういう訴えをいただきまして、改めて考えてみたんですけども、やっぱりこれまで基本的にはずっと同じ施設であれば、経験に基づいて点字ブロックなどを活用しながら歩いていかれるんだというふうに思うんですけども、それがまるっきり変わってしまいますと、本当にどう行ったらいいのかという経験が御破算になってしまうということなんだろうというふうに思います。そういう点では、やっぱり平和都市広島の玄関口でありますので、こういった障害のある方たちが困らないような、できるだけ丁寧な対応というのをやっていく必要があるんだろうなというふうに思います。
 それで、私も改めてこの南北自由通路とか、その周辺について、実際に点字ブロックの上を歩いて考えてみたんです。それで、視覚障害のある方にとって、先ほど音声案内というのがありましたけれども、それは当然大事なことだろうなというふうに思います。ただ、点字ブロックを歩いていきますと、幾つも分かれ道が出てくるんですよね。その分かれ道のところで、例えば左に行けば何があるとか、右に行けば何があるとか、そういう経験がなければ分からんのではないかなというふうに思うわけです。
 今、音声案内が入り口のほうにあるというふうなことを言われたんですけども、点字ブロックの分かれ道のところに、右に行ったらどういう方向ですとか、何がありますとか、左へ行くと、例えばその先のほうに階段がありますとか、1階へ行きますとか、そういうふうな案内、そういうものが必要なんではないかなと。初めて行った場合でも、そういうある程度のことが認識できる、どっちのほうに行ったらいいか迷うことがないような案内というものが要るんではないかなというふうに思うんです。
 広島駅の場合は、駅について南北に、心身障害者福祉センターあるいは広島市の総合福祉センター、それがそれぞれ設置されているわけですけども、そういった分かれ道ごとに、音声で、先ほど言いましたようなことを知らせる案内というものが必要なのではないかなというふうに思ったんですけども、これについてはどうお考えでしょうか。

(街路課長)
 国が作成したガイドラインによりますと、点字ブロックが分岐する交差箇所での音声案内については、これまで多数の民間企業や関係省庁において研究・実用化がなされているものの、現状では情報提供の内容、機器の様式、設置位置等について統一された基準がないため、導入に際しては視覚障害者等の利用者の意見を聞くとともに、機器の汎用性を考慮するなど慎重な検討が必要とされております。
 また、視覚障害者団体からは、既存の機器では分岐に立っても音声案内が反応しないことがあることや、自由通路のように、駅構内のアナウンスや雑踏の中では情報が増えることにより、視覚障害者が余計に戸惑うことになるとの理由から、点字ブロックが分岐する交差箇所での音声案内の導入について、消極的な意見がございました。このため、本市としては今後の技術的な開発の動向を注視していきたいと考えております。

(中森辰一議員)
 状況は、今、分かったんですけれども、自由通路を歩いておりますと、分かれ道のところの片方から地図がありますといったような、そういうふうな音声が聞こえてくるんです。その音声の方向へ行きますと、点字の標示がある地図が設置されておりました。ただ、地図がありますという音声が非常に小さくて雑踏であったりとか、それから、近くに例えば改札の入り口にはピンポンという大きな、ここが入り口です、改札口ですということを表示をする、そういう音が出てるわけですけども、そのほうがはるかに大きくて非常に聞こえづらい。そのあたりはやはり当事者に聞きながら、音量であるとか、そういったものは検討が要るんではないかなというふうに感じました。
 それから、1か所は音声が全く出てないところもありました。実際に近づいて、その地図を見てみますと、その上のほうにたしかスピーカーはあったと思うんですけど、音声は出てないというところもあったんですよね。そのあたりの管理というのも非常にきちんとやっていくということが必要なんではないかなというふうに思うんです。
 ただ、その地図も駅、ペデストリアンデッキと駅の建物の中を表示するものではありました。だけども、そこから出てこっちのほうに行くと、心身障害者福祉センターがありますとか、そういうようなものまではなかったんですよ。ですから、目的は駅を出ることではなくて、その先に行くというところにあるわけですので、そういうものを含めた、やっぱり地図の表示というのが必要ではないかなというふうに思います。2階では、少なくともなかったんですよ。階段を降りて1階のほうに行きますと、バスやタクシー乗り場がありますけども、そこの分かれ道の辺りには、近づくと音声表示でここに地図がありますよとか、そういうものがありまして、その地図には結構詳しく書いてあったんですけど、2階にはなかったんです。改札を降りたら、大抵、2階でそのままペデストリアンデッキを使用するというふうになるんではないかなというふうに思いますので、そうするとそこまで気を使う案内というものがあっていいような気がするんですけども、その点はどのようにお考えでしょうか。

(街路課長)
 広島駅から心身障害者福祉センターまでの経路につきましては、点字ブロックを設置し目的地へ誘導を行っております。
 また、総合福祉センターによりますと、単独で行動が可能な視覚障害者の方が同施設へ初めて来館する場合や、また経路が変わった場合などは、事前に健常者と通行ルート上の危険箇所などを確認し、ある程度慣れた段階で単独で来館することになるとのことでございました。
 加えて、先ほど御答弁したとおり、団体との事前の現地立会により、自由通路整備後に広島駅から総合福祉センターの通行ルートを確認するなどの周知を行ったことから、施設を利用する多くの視覚障害者の方は既存の案内において来館できていると聞いております。
 なお、先ほどの自由通路内の案内図の音声案内等の音量につきましては、団体に確認した上で、必要に応じて、設置者であるJR西日本と対応を協議したいと考えております。

(中森辰一議員)
 慣れない人が、まるっきり誰の案内もなしに行くというふうなことは、なかなか考えにくいことではあるだろうというふうに思います。ただ、そうは言いましても、一定程度慣れたとはいっても、それは場合によっては迷うこともあるんだろうというふうに思うんですよ。だから、そういういろんな場面を想定しながら、常に慣れないうちは2人で来るものだと、健常の方と来るものだというふうに決めつけてやるんではなくて、もう少しいろんな場面を想定しながら考えていくということがやっぱり必要ではないかなと私は思いましたので、そのことはあえて付け加えさせていただきたいと思います。
 それから、南口のほうには市の総合福祉センターがあるわけですけども、南口側に出て地下広場へ降りる、階段を降りて、その先に総合福祉センターの入り口があります。そこまで点字ブロックがあるんですけれども、やっぱりその分かれ道がありまして、左へ行けば総合福祉センターのほうに行くんですけれども、実際には目で見える表示はあるんですけれども、そういう音による表示はないということでありました。それを言いますと、あそこは公共施設なので、音声の案内は障害のある方が持っておられる発信器に反応すると音声が出るんだというふうなことでありましたけれども、ただ、その発信器は皆さんが持っていらっしゃるわけではないというふうなことでもありましたので、そうするとこちらのほうが入り口ですというふうな、改札口と同じような、そういうやっぱり音だけの、こちらに行けばいいんだなというふうなことが分かるようなものもあっていいんじゃないかなというふうに思いましたけれども、それはどうなんでしょうか。これは建設関係のほうかどうか分からないんですけれども、ちょっとあえてお聞きします。

(広島駅周辺地区整備担当課長)
 広島駅南口地下広場につきましては、一般交通の用に供する道路法上の道路であるとともに、本市の陸の玄関にふさわしいにぎわいあふれる魅力的な地下空間としての機能を併せ持つ兼用工作物でございます。視覚障害者の案内・誘導につきましては、広島市公共施設福祉環境整備要綱に基づきまして、道路施設として点字ブロックを整備しておるものでございます。
 この地下広場を利用される方々は、広島駅や猿猴川、さらにはエールエールA館など、多方面から来られる方がおり、委員御指摘の総合福祉センターへ行くまでの点字ブロックが交差する箇所についても、このような利用者の特性が見込まれます。このため、当該交差箇所に音声案内を整備することについては、総合福祉センターを利用される方の進行方向に応じて適切な誘導案内を行う必要がありますが、国が作成したガイドラインにおいては、現状では音声案内については提供情報の内容、機器の様式、設置位置等などについての基準がなく、機器の汎用性なども慎重に検討する必要があるとされております。
 こうしたことから、地下広場の環境や利用者の特性に応じた適切な誘導案内については、福祉関係部局とも連携しつつ、今後の基準の整備や技術開発の動向なども踏まえながら検討すべき課題であると考えております。

(中森辰一議員)
 インターネットで見てみますと、いろいろな機器が出ております。まだまだ統一されるとかいうことには、まだ遠いのかなというふうに思いますし、今、いろいろ言われましたように、実際の当事者の方にとって十分、不十分という、そういう問題もあるのかなというふうに思いますから、これからまだまだ開発の余地があるということなんだと思います。
 これは、福祉関係のところともよく連携していただきながら、やっぱりできるだけ当事者にとって親切な案内ができるような、そういう取組をしていただくようにお願いしておきたいと思います。まだまだ、これから改善の余地は大いにあるということだけは踏まえといていただきたいというふうに思います。
 それから、ついでに昨年も要望したんですけれども、この自由通路の中央に数か所、ポストといいますか、柱のようなものが設置してあるわけですね。大体等間隔ぐらいだったというふうに思いますけども、それを囲むように丸いものでも四角いものでもいいので、あまり場所を取らない程度の座る場所を設置することは、すぐにでもできることではないかなというふうに思うんです。あの辺りを歩き回った人が一休みする場所ができる。それができますと、高齢者にも親切な自由通路になるんではないかなというふうに思います。今はせかせかと歩く人たちだけのための自由通路になっとるんじゃないかなという気もします。せかせか歩く人もいますが、ゆっくり歩く人もいる、疲れたら一休みする場所もあると。そういう自由通路がいいんではないかなと思うんです。
 この自由通路ができたときのブログ記事の中に、旅行者が荷物を下ろしてぺたりと床に直接座り込んでいる風景がよくあるけれども、広島駅でそういうことをしなくてもいいようにしていただきたい、こういう要望が載っておりました。五、六か所程度のことですから、そんなにお金もかかりませんので、ぜひそれぐらいのサービスはしていただきたいというふうに思うんですけども、再度、検討を求めたいところですがどうでしょうか。

(街路課長)
 広島駅自由通路へのベンチの設置については、昨年10月の決算特別委員会でも御答弁したとおり、通路供用後、周辺でのイベント等の開催日などは多くの通行者で混雑することがある状況を踏まえますと、現時点ではベンチの設置は望ましくないと考えております。
 しかし、近年、駅自由通路にベンチの設置事例も見受けられることから、今後、広島駅南口の再整備を見据え、詳細に検証をした上で、ベンチの設置が可能かどうか関係者と協議しながら研究していきたいと考えております。

(中森辰一議員)
 雑踏、かなり混雑するときもあるかもしれませんけども、そういう通行の流れの妨げにならないような設置の仕方というのは、これは考えられることだというふうに思いますので、それはぜひ検討していただきたいということをお願いしておきます。

2、市営福島26号棟・23号棟の改修について

(中森辰一議員)
 次に、市営住宅についてですけども、老朽化した市営住宅の建て替えの事業を、今、やっているわけですけども、建て替えまでにまだまだ相当の年数がある建物が多いわけです。ただ、そういう中でも老朽化が激しいものがあります。西区役所の南裏にある市営住宅の団地がありますけども、このうち23号棟と26号棟がそれに当たると思います。かつて学校のぼろぼろ校舎というのを問題にしたことがあったんですけども、あのときと同じようにコンクリートの剥離が非常に目立つ建物です。この二つの建物の状態について、市はどういう御認識なんでしょうか。

(住宅整備課長)
 福島26号棟・23号棟については、外壁や廊下の天井等の一部が剥離・損傷するなどの劣化が生じている状態であり、不良箇所の補修を含め、外壁の改修等が必要であると認識しております。

(中森辰一議員)
 それで、この二つの建物について、いつ頃そういう工事をするとか、計画はどうなっとるんでしょうか。

(住宅整備課長)
 市営住宅の外壁改修などの修繕につきましては、建物の劣化状況や財政状況を勘案しながら、全市営住宅を対象に順次取り組んでいくこととしております。
 令和2年度においては、福島第23アパート及び第26アパートも外壁改修の対象としておりまして、予算を計上しているところでございます。

(中森辰一議員)
 この23号棟ですけれども、同じ団地の22、24、25、これらがもう既に定期の外壁補修とか外壁塗装工事を施しているわけですね。まだ、この23号棟と26号棟だけが残っているということですから、これはぜひ急いでやっていただきたいというふうに思います。
 それから、26号棟のほうですけれども、特にコンクリートの剥離が極めて激しいということなんです。コンクリートの劣化を通しての漏水も時々起きているようです。民間の古いアパートであれほどひどい状態はあまり見ることがないんですけれども、耐震調査をやった結果、今の耐震基準に適合していないということで、耐震化工事をやるということになっているんですけども、非常にコンクリートの状態がちょっとほかの建物よりもひど過ぎるんではないかなというふうに思うんですが、耐震化工事をやるにしても、今後20年とかそれ以上、この建物がもつのか、建物の耐久性というのはどうなのか、このあたりどうなんでしょうか。

(住宅整備課長)
 今年度耐震改修の設計を行っておりまして、今後、これを基に耐震化を進めていくことにしております。
 先ほどコンクリートの耐久性の御質問がございましたけれども、耐震化を進めていくに当たりまして、併せて、コンクリート強度の低下につながるような雨水の浸透などを抑制し保護する外壁の塗装などについても、行っていく必要があると考えております。

(中森辰一議員)
 いや、強度についてはどういう認識なのかということを伺っとるんです。

(住宅整備課長)
 強度につきましては、耐震補強工事を行うに当たりまして、耐震補強を行うときには既存の部材があまりにも強度が低下していれば、なかなか耐震補強していくということも難しい場合もありますけれども、本建物については耐震補強を行っていく際には支障があるとまでは考えておりません。

(中森辰一議員)
 確認ですけれども、コンクリートの壁面、床、天井、それからはり、いずれも剥離状態がかなり激しいんですけれども、これらはきちっと補修をしてきれいな状態になるのかどうか、ちょっとそれだけ確認しておきます。

(住宅整備課長)
 コンクリートの剥離、クラック、割裂等の不良箇所につきましては、外壁改修工事の際に補修するのが一般的でございます。
 福島第26アパートについては来年度実施しようとしております外壁改修の際に、こうした不良箇所も併せて補修していくよう考えております。

(中森辰一議員)
 西区役所の南側にあるこの建物は5棟あるんですね。ロの字型になっていて、ほかには見られない形なんですけども、いずれも5階建てです。廊下型の建物になっているわけです。この26号棟だけが、ただ傷みが激しいというだけではなくて、ほかの建物は全てエレベーターがついているのに、この建物だけがエレベーターがないわけですよ。このエレベーターの問題は秋葉市長のときに中層住宅に設置可能な建物にはエレベーターを設置するということを決められましたけども、それより以前にエレベーターが設置されていたんですけども、この建物だけが2階の集会所に出入りするためのスロープがあるだけで、エレベーターが設置されておりません。そういう点でも、居住条件という点で非常に格差が大きい建物です。
 この2階に向けたスロープを撤去すると、エレベーターを設置するスペースができるんです。そういうことで、あと20年以上使うということであれば、耐震化工事などに併せてエレベーターの設置もぜひやっていただく必要があると思っておりますけども、この点についてはどうするお考えでしょうか。

(住宅整備課長)
 福島第26アパートについては、1階と2階の保育園などの用途廃止後における跡施設の活用について、現在、関係課と協議・検討をしているところでございます。
 また、跡施設の使用用途によりましては、積載荷重などが異なることもありまして、これらに応じた耐震改修のための構造の検討なども関係してきます。したがいまして、こうしたことを踏まえながら、エレベーターの設置の可否も含めて、工事の時期や内容などについて検討することとしております。

(中森辰一議員)
 ほかの中層住宅に設置されているエレベーターは、いずれも自立型だと思います。建物に荷重がかかるような設計にはなっていないというふうに思うんですね。そういう点では、スロープを撤去したスペースに同じような形でエレベーターを設置すれば、それぞれの階ごとに停止階が設けられるわけですから、これは非常にバリアフリーという点ではきちんと有効性のある方式だというふうに思うんですよね。その点では、ぜひこのエレベーターの設置は御検討をいただきたいというふうに思います。これはここまでにしておきます。

3、市営住宅の修繕の負担区分の見直しについて

(中森辰一議員)
 この市営住宅に関しては、もう1点テーマを設けておりましたけれども、市営住宅の修繕の負担区分についてということだったわけですけども、当局のほうで事前に実態に応じた柔軟な対応をしているんだというふうなことをおっしゃいましたので、それはそういうふうにやっていただくということで質問をしないことにしましたが、特に低所得の方が多いということとか、やっぱり高齢者の方が多いということを踏まえて、丁寧な対応をしていただくように、これは要望をしておきたいと思います。
 それから、もう1点、入居者には申込みに際して所得制限があるわけです。その所得について、出されている資料を見てみますと1人世帯、2人世帯、3人世帯、4人世帯、5人以上とこういうふうな区分けで、大体おおむねの収入がこれぐらいの人というふうなことが書いてあるんですけども、それ見てみますと、今の所得基準では扶養の方の扶養控除というものを計算するようにはなっておるんですけども、例えば給与所得控除をやった後の金額から扶養の方の控除だけをやることになっておるんですよね。でも、税金とかいろんなほかの制度を見ても、基礎控除というのは必ず入っとるんです。だけれども、この市営住宅の入居基準だけは基礎控除というものが全く算定されるようになっておりません。これは国の制度だということでそういうふうにしておられるんだと思いますけども、これはおかしなやり方だなというふうに思っておりますので、それは改善が要るんではないかなというふうに思いますから、これはぜひ国にも提起をしていただきたい、このことをお願いしておきたいと思います。これはおかしいです。
 もう1点、時間がありますので、発言通告をしておりませんから、要望をしておきたいと思うんですが。段原地区のメイン通り、中広宇品線ですね、この段原中央交差点付近を車椅子を押して駅方面に向けて歩道を歩いていた方から、何とかしてほしいという切実な要望が届けられております。広島駅の自転車置場には1,600台の自転車が登録されているんだそうですけれども、JRの電車を降りた大勢の高校生が自転車で段原の通りを通って学校に行こうとする。たくさんの自転車の波が歩道を通行するわけですね。車椅子を押して歩いておられた女性の方が、自分のほうに向けて自転車がすごいスピードで走ってくるということで非常に恐怖を感じた、というふうにおっしゃるわけです。
 今、自転車は道路交通法では車道を通らないといけないということになっております。自転車が歩道を走るのは原則として禁止ということになっとるわけです。車道を通るわけですから、左側通行は当然守らないといけませんけども、この通行区分の違反には懲役とか罰金とか、そういうような罰則がついてくることになっております。例外として、車道を通るのが危ないところでは歩道を通ることができる。あるいは自転車歩道通行可という標識があるところでは、歩道を通れますということになっています。ただし、歩道というのは歩行者のための道路ですから、何よりも歩行者優先で自転車には守ってもらわないといけないルールというものがあるんだと思います。端的に言いますとスピードを出すな、あるいはいつでも止まることができる速度で、走りなさいということ、それから、あるいは並列で走ったりとか、そういうことをしちゃいけませんよということなんだと思います。歩行者の妨害になるときは一時停止をするか、自転車を押して歩くことというふうなルールになっているんだそうです。例えばベルを鳴らして歩行者によけてもらう、これは歩行者の妨害をするということになるので、これはペナルティーがかけられるというふうなことに法律上はなっているんだそうです。ましてや歩行者が危険を感じるような走り方というのは、これは道路交通法違反だということになるわけです。
 ここを通る高校生は皆実高校、県立工業高校、比治山、進徳、これらの高校生なんだそうですけれども、高校生たちに歩道上を自転車で通るときはどうしたらいいのかということで、きちんと教育する必要があるんではないでしょうか。そこがきちんとできていないので、さっきの、女性が恐怖を感じるような、そういうふうな事態が起きているんだというふうに思います。これは学校側の責任でもありますので、高校生に自転車で通学するときにルールということをきちんと教育してくれるように、各高校と連携して、これはきちんとやっていただきたいというふうに思います。これは要望です。

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