議会での質問・答弁

2021年09月28日

2021年第3回 9月定例会 議長選挙立候補にあたっての所信表明 中森辰一議員

 山田春男議長が退任することになり、議長選挙が行われました。
日本共産党市議団から中森辰一議員が立候補し、民主的な議会運営を求めた所信を訴えました。
 選挙の結果、無効(2票)、石橋竜史議員(立候補せず・1票)、中森辰一議員(5票)で、自民党市民クラブの佐々木壽吉議員(45票)が議長に就任しました。 


(中森辰一議員)
 日本共産党市会議員団の中森辰一です。議長に立候補するにあたっての、私の所信を申し上げます。

 議会は、選挙で選ばれた代表によって構成されており、各議員一人ひとりが平等に議員としての権利を行使することが保障されていなければなりません。
 その大前提に基づいて、議会は運営されることが必要です。本会議においても委員会においても、議員が望めばすべての議員に公平に発言の機会が保障される必要があります。
 同時に、今日、広島市でも、喫緊の課題である感染拡大抑止のための対策をはじめ、格差拡大、貧困化、高齢化、少子化、とりわけコロナ禍の下、厳しさを増す地域経済の問題など、行政が直面する課題は多く、議会で議論すべき課題が山積しています。そうした中で、議会みずからが積極的にさまざまな課題を取り上げ、多角的に議論ができるような会議のあり方を考えることが必要ではないかと考えています。あるいは、市政について市民に関心を持ってもらうために、議会として市民の声を聞く機会を設ける、議会の議論の過程をより多くの市民に知ってもらえるようなことができないかなど、検討することが必要ではないかと考えています。
 以下、私が議長に選出された場合に取り組みたいことを7点、お示しします。

1.委員長、副委員長、監査委員の議会ポストについては、議会の各会派で協議を行い、議会の各会派の所属議員数に応じて公平に割り振ります。
2.議会のあり方に関する課題を議論する場合は、安易に数の論理で結論を出すことなく、各会派の合意を得るよう努力します。
3.理事者から出された議案の審議とは別に、地方自治法に定めのあるとおり、常任委員会においても、直面する市政の課題について、具体的なテーマを決め、必要な場合は、市民の意見や、専門家を招いて意見を聞くなどを含め、積極的に調査研究活動を行うようにします。
4.定例会ごとに、市政報告会を開催し、議案審査の結果や議論の過程を報告、市民の意見を聞く場とします。
5.議会は言論の府であり、議員一人一人が選挙で選ばれた立場であり、会派の大小にかかわらず、できるだけ公平に発言の機会が保障される必要があります。一般質問と代表質問を別途行い、時間は短くてもすべての議員に定例会ごとに一般質問を保障しているなどの例を参考に、できるだけ各議員に公平に本会議での質問の機会が保障される制度を検討します。
6.昼間働いている市民にも、議会傍聴を保障するために、休日や夜間の議会開催を検討します。
7.会議に出席する場合の議員の費用弁償の廃止、海外視察の中止を進めます。

 以上、私の所信を申し上げました。議員各位のご信任をお願いいたします。ご静聴ありがとうございました。