議会での質問・答弁

2020年02月27日

2020年第1回 2月定例会・予算特別委員会 議案討論・諮問討論 藤井とし子議員

【反対】
第112号議案 令和元年度広島市競輪事業特別会計補正予算(第1号)
第119号議案 広島市保育園条例の一部を改正する条例
第120号議案 都市計画法施行令第15条ただし書の規定に基づく計画提案に係る規模を定める条例
第121号議案 建築物における駐車施設の附置等に関する条例の一部を改正する条例
第122号議案 広島圏都市計画(広島平和記念都市建設計画)地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する条例
その他の議案は賛成
【反対】
諮問第3号 道路に敷設する軌道の工事施行に関する意見について


 日本共産党の藤井敏子です。日本共産党市議団を代表して今議会に提案された議案に対して、討論を行います。
 まず、反対する議案は、
第112号議案 令和元年度広島市競輪事業特別会計補正予算(第1号)
第119号議案 広島市保育園条例の一部改正について
第120号議案 都市計画法施行令第15号第15条ただし書きの規定に基づく計画提案に係る規模を定める条例の制定について
第121号議案 建築物における駐車施設の付置等に関する条例の一部改正について
第122号議案 広島市都市計画(広島平和記念都市建設計画)地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部改正について 

 意見を付して賛成の議案は次の2つの議案です。
第107号議案令和元年度広島市一般会計補正予算(第4号)
第125号議案変更契約の締結について(恵下埋立地(仮称)建設工事)
  
 その他の議案は賛成です。

 まず、反対の議案から理由を述べます。
第112号議案 令和元年度広島市競輪事業特別会計補正予算について。
 国は、ギャンブル依存症は本人・家族の日常生活・社会生活に支障を生じさせ、また、多重債務・貧困・虐待・自殺・犯罪等の重大な社会問題を生じさせると認めて、平成30年度にギャンブル等の依存症対策基本法を作りました。
 ギャンブル依存症を増やすことにつながる公営ギャンブルである本市の競輪事業は早期に雇用対策を行い、止めるべきです。よって 反対です。

 第119号議案はふくしま第二保育園を廃止するものです。
 「ふくしま第二保育園は存続してほしい」という地域や保護者の声を無視して、廃園を決めました。現在も待機児童は西区だけでも300名を超えています。地域での保育園の需要は依然としてあり、ふくしま第二保育園を廃止する理由はありません。一方で近くの民間保育園の分園をつくるために市の土地を民間に無償貸与という優遇措置までしています。
 市の土地にふくしま第2保育園を移設することも検討もせず、公立保育園廃止ありきのやり方は認められません。

 第120号議案は、都市再生緊急整備地域に指定されたことで優遇措置を受けられる対象となる土地の面積を0.5ヘクタールから0.2ヘクタールに変更し、狭い土地でも再開発を促進しようとするものです。そのようにして再開発区域が大きく広がることで、市や国が支出する補助金や公共部分の整備費もどんどん膨らむことになります。

 第121号議案は、これまでは周辺環境や建物内のスペースなどの条件によって、建物の中に設置するのがどうしても困難な場合にだけ認められていた敷地内への駐車場の付置義務の緩和を、都市再生緊急整備地域内であれば無条件で認めようとするものです。
 いずれも、都市再開発を促進することが目的の条例改正案であり。財政危機の折りでありながら、市の財政支出の増大を招く問題や、公平性の問題から、反対とします。

 第122号議案は、新しく建てる建物が、必要な延焼防止性能を有するものとなる場合に、建蔽率に限度を設けないようにするものです。一定の区域に敷地面積いっぱいにビルがくっつきあって建てられる状況を考えただけで安全性に疑問が出てきます。ビルの老朽化とともに延焼防止性能も永久的なものではありえず、安全性に重大な疑問があり、賛成することはできません。
 反対の議案は以上です。

 意見を付して賛成は次の2つの議案です。
 第107号議案 令和元年度一般会計補正予算(第4号)
 学校の情報教育環境整備として、小学校から中等教育学校まで211校の校内LAN環境整備と義務教育課営の児童生徒一人一台端末の整備に向け、段階的にタブレット端末を購入するための予算です。
 学校の情報教育環境整備そのものに反対するものではありませんが、そもそも、この予算は、国が経済対策として突然、打ち出してきたもので、教育的な検討が十分されたものではありません。教育の専門家からは集団的な学びあいの教育から、画一的な教育になりかねないと懸念の声が上がっています。導入にあたっては、児童生徒や現場の教員に過度ストレスや過重な負担にならないよう、十分な教育的な検証をしたうえで行い、各学校に必要な人的配置がされるよう求めておきます。
 また、今後、機器の修理、更新費用など国が財源措置するよう国に求めると同時に、市の教育全体の予算の増額を求めておきます。

 第125号議案は恵下埋立地仮称建設工事の追加の工事費を増額しようとするものです。
 埋め立て予定地への周辺環境への影響に対する住民の不安は払しょくできたと言える状況ではありません。引き続き、住民への情報公開と丁寧な説明責任をはたしていくこと。また、ごみの資源化を進め、焼却・埋め立てごみの一層の削減に努力するよう求めておきます。

 以上で討論を終わります。

諮問第3号 道路に敷設する軌道の工事施行に関する意見について

 日本共産党の藤井敏子です。日本共産党市議団を代表して
諮問第3号 道路に敷設する軌道の工事施行に関する意見について、反対の討論を行います。

 この諮問は、広電電車の軌道を道路上に設置する工事の認可の申請が、県に出されたことについて、議会として、広島市が同意することの可否を回答しようとするものです。
 日本共産党は、公共交通機関の拡大整備や利便性の向上は必要だというのが基本的な立場です。しかし、JRの新幹線の乗客が、ごく短時間で電車との乗り継ぎができるようにと、改札口の高さに電車のターミナルを設けるために、巨額の費用をかけて広島駅南口をつくりかえようとしています。市民生活関連の予算を削減しながら、このような事業を今やる必要を認めることはできません。
 電車のルートを広げる部分はいいと思いますが、南口の再整備に関わるルートの工事が中心の工事であり、賛成できません。

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