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08.02.15
広島高速4号線トンネルでも地盤沈下 住宅被害も

 広島高速1号線のトンネル工事による地盤沈下被害とその補償問題が深刻となるなか、同トンネルの工事着手に先立って完成した高速4号線のトンネル工事でも大規模な地盤沈下が発生していることが先頃分かりました。
 高速1号線・福木トンネル工事による地盤沈下の原因究明をしながら、工事が計画されている高速5号線・二葉山トンネルの地盤沈下の危険性を指摘する日本地質学会会員の越智秀二氏らの調査によるものです。

 広島市中心部と、郊外で開発が進む「西風新都」を結ぶ高速4号線は延長約5km。そのほとんどの約4kmがトンネル(西風トンネル)です。同路線は97年に工事が着手され、2000年11月に完成。高速1号線・福木トンネルは翌01年5月に掘り始めています。
 西風トンネルは途中で己斐断層(活断層)を貫いていますが、断層を境に地下水位の差が大きかったため、トンネル切羽の安全性を確保する目的であらかじめ地下水を大量に抜く工法がとられています。

 越智氏や建築士、5号線の建設中止を求める市民団体のメンバーや日本共産党の村上あつ子市議(東区)らは11日、西風トンネル上の住宅被害など現地を調査。
 トンネル完成後、家屋の壁がひび割れるたびに改修をされているお宅では、床にビー玉を置くと自然に転がります。公社は事前・事後の調査で地盤沈下を2mmと報告していますが、建築士の計測ではこのお宅の2つの部屋で高低差が約10cmもありました。

 トンネルを建設した広島高速道路公社は、二葉山トンネル建設予定地の住民に対して「高速4号線で地盤沈下は発生していない」と説明しています。
 越智氏は「公社は事後調査をトンネル完成直後におこない、徐々に進む地盤沈下を黙殺している。被害を隠ぺいしようとしたのではないか」と述べ、近く公社に対して申し入れをする意向です。


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