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07.03.14
政務調査費を透明にさせる会が公開質問状の結果について会見

 住民監査請求を受けて政務調査費の「事務所費」の不正支出が明るみに出た問題で、「政務調査費を透明にさせる会」(秦明美代表)は3月6日、広島市役所で記者会見し、不正支出が発覚した会派に先月19日に届けた公開質問状の結果について報告しました。
 会が公開質問状を届けたのは、不正支出が発覚した3会派のうち、公明党と市民・民主フォーラムの2会派で、それぞれに対する質問内容(概要)は次のとおり。

≪公明党に対する質問内容≫
  (1)私用のものに使えないことは明白なのに、なぜ初歩的な過ちを犯したのか
  (2)不明支出(33件、約74万円)は、なぜ「不明」なのか
  (3)以前の支出も独自調査すると言われるが、その結果はいつ報告されるのか

≪市民・民主フォーラムに対する質問内容≫
  (1)私用のものに使えないことは明白なのに、なぜ初歩的な過ちを犯したのか
  (2)正式な謝罪をされていないが、市民に対して今後どのようにされるのか
  (3)政務調査費についてどのように考えているか

 公開質問状は、2月26日までの回答を求めていましたが、回答があったのは市民・民主フォーラムのみで、公明党からは期限が過ぎても回答がないとのこと。新聞報道によると公明党は「一部の団体に返事をするのはどうか。今後必要があれば、記者会見などを開き、市民に説明したい」(朝日新聞3月7日付)としています。
 市民・民主フォーラムの回答(概要)は次のとおり。
  (1)監査委員の指摘どおりと受け止め、議会に対し使途基準の改正を求めていく。
  (2)議会において謝罪する。監査委員の指摘に従って(不正分は)返還した。
  (3)具体的な使途基準の策定など、市民の信頼を得られる制度の確立にとりくむ。

 会見で秦代表は回答しなかった公明党について、「期限を過ぎても何のおとさたもなく、公党として問題です。公明党は謝罪会見も開き、2005年度以前の政調費も自ら調べると言われていましたが、このような対応をされては全く信用できません」と語りました。
 また、民主党の回答については、「わたしたちが求めている収支報告書への領収書添付、全面公開にはふれられておらず、あくまでも『使途基準が問題なんだ』という姿勢しかみえてこない」と指摘しました。

さらに新事実が判明 ― 240万円の普通車、100万円と80万円の軽自動車
 また秦代表は、市監査委員に問い合わせて新事実がわかったと報告。監査が不正と指摘した公明党の3台分の自動車購入費は、取得価格240万円の普通車、同100万円の軽自動車、同80万円の軽自動車の購入の一部にあてられたものだったとのべました。
 このほか、33件の使途不明金については、「全て第三者が発行した領収書で日付もわかっているのに、市監査委員も使途が把握できなかった。6万円を超える高額な支出もあるのに、その使いみちが分からないというのはあまりに不自然です」と語りました。

【写真】 記者会見をする秦代表=3月6日、広島市役所



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