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06.07.07
原爆ドーム景観問題 「もっと危機感を」 党市議団が市に緊急の申し入れ

 新聞報道(朝日新聞、7日付け)によると、8日からリトアニアで開かれる第30回世界遺産委員会で、原爆ドームと同じく、周辺の高層建築物による景観破壊が問題となっているドイツの世界遺産「ケルン大聖堂」の登録抹消が論議されようとしています。

 ライン川の近くに建つケルン大聖堂は、96年に世界遺産に登録。その後、対岸に高さ100メートルを超える4棟の高層ビル建設が計画され、世界遺産委員会は「景観的価値を損なう」と判断して04年に「危機遺産」(世界遺産登録抹消の前段階)に登録。今年4月には対岸に高層ビルが1棟完成しています。

 同記事は、「近年、先進国の遺産について、景観の調和を重んじる雰囲気が強くなっている」とのユネスコ幹部のコメントを伝えています。

 これをうけて日本共産党市議団は同日、市に対し、原爆ドーム周辺で進む高層マンションの建設について、もっと危機感を持って対処するよう緊急の申し入れを行いました。

 申し入れのなかで皆川けいし団長は、「ケルン大聖堂のようになってからでは遅い。原爆ドームは世界中の人が知っており、もし登録抹消にでもなれば世界中の人から広島市民は批判される。市にはそういう危機感が全く感じられない。もっと事態を申告に受け止めて対応すべきだ」と要望しました。
 また、この問題を議会で一貫して追及している村上あつ子議員も、都市計画の問題として国交省に申し入れると述べました。

 応対した湯浅敏郎・企画総務局計画担当局長は、「情報を収集して国に相談しながら慎重に対応したい」と回答しました。

【写真】 市に申し入れる(左から)中原ひろみ、藤井とし子、村上あつ子、皆川けいしの4議員=7月7日、広島市役所


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