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06.04.14
高速道路トンネル入口の真上で土砂埋立 工事中止し防災措置を

 東区の山陽高速道路安芸トンネル下り線入口の真上で残土埋立工事が進んでいることについて、高校教諭で日本地質学会会員の越智秀二氏は14日、広島県庁を訪れ、藤田雄山知事あてに工事を即刻中止し防災措置をとるよう求める意見書を提出。日本共産党の辻つねお県議、皆川けいし、村上あつ子両広島市議、大植和子党県女性児童部長が同席しました。

 02年に始まった工事で残土は数十メートルの高さまで埋め立てられ、大雨の際には土砂が用水路に流入する被害や樹木伐採斜面でのがけ崩れが発生。集中豪雨や地震による崩落が危ぐされます。

 1ヘクタール(1万平方メートル)を超える土砂埋立は森林法で規制されますが、同工事は0.994ヘクタール。0.2ヘクタール以上1ヘクタール以下の土砂埋立は県条例の規制対象であり、県の対応が問われます。 越智氏は、「幹線道路のすぐ上での大量の土砂埋立工事は危険極まりない」と指摘し、県の責任で対応するよう要望。

 応対した県治山室は「一義的には地権者の責任」と答えたため、辻県議は「もし土砂が崩れ落ちたら、県は知らないということにはならない。危険度を客観的に評価して迅速に対応すべきだ」と要求。県は「指導は怠っていないつもり。行政処分をかけられるかどうか研究しないといけない」と述べるにとどまりました。

【写真上】 山陽高速道路安芸トンネル下り線入口。上方が残土埋立現場=4月5日
【写真下】 県治山室と交渉する(右から)辻県議、村上市議、皆川市議、越智氏、(2人おいて)大植党県女性児童部長=14日、広島県庁


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