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06.12.02
トンネル工事から自然豊かな二葉山をまもろう 5号線シンポに120人が参加

 広島市と県が約1千億円をかけて建設を予定している広島高速5号線を考えるシンポジウムが2日、広島市内で行われました。党広島市議団と同県委員会の主催で、約120人が参加しました。

 冒頭、村上あつ子広島市議が「5本の都市高速道路の建設費は料金収入だけでは賄えなえないので、一般会計から607億円もの税金が投入される予定になっている。その一方で、事業を共同で進める県は、財源不足を理由に、乳幼児、重度心身障害者、ひとり親家庭の医療費補助を全廃しようとしている。税金の使い方が、いま改めて問われている」と問題提起しました。
 東京からかけつけて特別報告をおこなった高尾山天狗裁判原告団の米田(まいた)徳治副団長は、「私たちの運動は『高尾山を守ろう』という一点で様々な市民団体が結集している。トンネル工事によって、これまで何百年も枯れなかった井戸や国史跡の滝が枯れてしまった。トンネルが通れば自然は元に戻らない。二葉山に実際に登ってみて、広島駅の目の前にある素晴らしい自然を、わざわざ壊すのでなく活かす方向で考えるべきだと思う」と述べました。
 日本地質学会会員の越智秀二氏は、事業費が2倍に膨れ上がった高速1号線・福木トンネルの地盤沈下をあげ、「二葉山トンネルは団地の下に14mしか土被りがないところもあり、その影響は計り知れない」と警鐘を鳴らしました。

 「二葉山を守る会」の酒井伸雄氏は、「希少種のシリブカガシをはじめ、自然に触れることのできる二葉山にぜひ登ってほしい」と二葉山の魅力を語りました。
 パネラーからの基調報告をうけて参加者からは、「被爆で傾いたまま残っている東照宮や国前寺など、貴重な文化遺産が二葉山にはある。ぜひそれを生かすまちづくりをしてほしい」「共産党が一番市民の要望を発言してくれている。これからも頑張ってほしい」などの感想が出されました。
 最後に、「高速5号線を考える会」の和井省三代表が、5号線の建設凍結を求める署名運動を提起して締めくくりました。

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