トップ議会情報・議員の発言 2013年第1回 2月定例会・予算特別委員会 議員発言 > 修正案


2013年3月25日 予算特別委員会 一般会計予算案修正案の趣旨説明 近松さと子議員

  ●高齢者公共施設利用料減免制度について
  ●海外視察費について
  ●広島高速5号線関連工事費について
  ●第22号議案 平成25年度病院事業会計予算の修正案の提案

  
高齢者公共施設利用料減免制度について

第一に、高齢者公共施設利用料減免制度は、現行通り維持し、予算を削除します。
「高齢者は支えてもらう存在から支える存在に」なってもらうと半額料金をとるとしています。目先の収益は、上がるかもしれませんが、無料であったから、気軽に文化スポーツ施設を利用でき、近所の仲間との健康づくりに役立ち、生きがいを生んできたことは、当局も認めるところです。元気で長生きする高齢者が増えれば、介護保険や医療費の給付の増大を防ぎ、結果的には財政にも貢献するものです。
また、日本でも有数のすぐれた施設として評価されている映像文化ライブラリーの利用者は、7割が高齢者です。こうした文化・スポ―ツ施設の運営への影響も十分考慮されていない見直しは、やめるべきです。
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●海外視察費について

第二は、海外視察費です。
私たち市議団は、市民のくらしに心を寄せる立場から、議会も率先して襟を正すべきだとして「費用弁償の廃止」や「海外視察の中止」をもとめてきました。とりわけ海外視察は、17府県議会・政令市が自粛や休止を決めています。海外での見聞を深めるのは、別の方法でもできることです。
 議会改革検討委員会の中では、残念ながら「海外視察の中止」で合意を得られていませんが、それぞれの会派のみなさんには、せめて、自粛するという決断をもとめるものです。

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●広島高速5号線関連工事費について

3番目に、広島高速5号線関連工事費を削除します。
市民が見直さないでという市民サービスは、削減や縮小の方向へ見直しをする一方で、広島市は、高速5号線事業を強行しようとしています。二葉山トンネルの建設差し止めをもとめて、地域住民がやむに已まれず、2月裁判を起こしました。
この間、建設費をまかなう料金収入の見込みを200億円も下方修正しているにもかかわらず、トンネル工事費は、当初予定の2,4倍の190億円に積み増しました。広島高速道路公社は、採算がとれるという見通しでいますが、いざとなれば、出資金の積み増しという市民の税金をあてにするということがあってはなりません。
 利用者見込みも減少している中で、広島空港への利便性を上げていた必要性も二葉の里のにぎわいのためと変わってきました。
 安全性・採算性・必要性に疑問のある広島高速5号線事業の中止を求めるものです。

以上の理由で、来年度予算案からの削除をもとめます。

委員のみなさんの賛同をもとめるものです。

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●第22号議案 平成25年度病院事業会計予算の修正案の提案について

市立病院独立行政法人化にかかわる費用を削除します。

市立病院は、ご承知のとおり救急医療や小児医療また、高度医療など地域医療のかなめ・中核病院です。これまで地域の不採算医療や必要な医療を行うために、一般会計からの繰り入れを行い、自治体病院の役割をはたしてきました。「独立採算」を基本に、看護基準や加算などで収入増を図り、黒字化してきました。
なぜ、黒字なのに独立法人化なのか。
市の職員定数に縛られ、職員が増やせないからといいますが、市の職員定数から外している自治体もあります。
今回の独立法人化という経営形態の見直しによって、さらなる経営効率化がもとめられて、全国的には、運営交付金という繰り入れを減らす方向にあります。そのことで不採算部門の後退や患者負担が増加しています。運営経費が減らされ、職員にしわ寄せが生じています。
 こうした懸念がある中で、今年度、経営改善方策検討委員会を開いて独法化が望ましいという報告がだされました。平成26年度からの独法化という結論をだし、もう来年度独法化準備に入るというのは、拙速すぎます。市立病院労組からも市民の意見を聞いて慎重に進めるべきだという趣旨の陳情もだされているところです。

以上の理由で、来年度予算からの削除をもとめます。

委員のみなさんの賛同をもとめます。

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