トップ議会情報・議員の発言2011年第3回 6月定例会 議員発言 >文教委員会・中原ひろみ議員


2011年6月28日 文教委員会 中原ひろみ議員の質問(大要)

 ●留守家庭子ども会の休日開会について
 

●留守家庭子ども会の休日開会について

(中原ひろみ議員)
 マツダを初めとする企業が電力需要対策として、平日を休み、土日を出勤することとなったため、留守家庭子ども会を日曜日に開設しなければならなくなったが、どこの留守家庭で対応するのか。
 開設する子ども会の選定や開会数は、どのような調査をして、どのような判断により決められたのか。夏休みだけを受け入れる未登録の子どもはどうするのか。開設時間や受け入れる子どもの人数はどうするのか。 

(市答弁)
 本市の留守家庭子ども会は、第二土曜日と毎週日曜が休会となっており、これへの対応が必要になっております。
 第二土曜日につきましては、7月から9月、三カ月の間に二日間であること、又、利用希望者が多いことから、現在入会されている子ども会で全て受け入れることとしました。
 日曜日については、三か月間でお盆を除いて12日間該当があります。約230世帯を対象に調査した結果、日曜日の利用希望は26カ所に通っておられる方で43人おられるという事が、先週末に分かりました。利用希望者が多くないので、住所地、または保護者の勤務地を考慮して、南区の青崎、安芸区の中野東、安佐北区の可部南の三か所の留守家庭子ども会を臨時開館して、該当の児童をお受けすることにしました。
 土曜日につきましては、該当の方がいらっしゃる所は1人でも開けると言うことを決めさせて頂いております。
 なお、開設時間については、第二土曜日については、他の土曜日と同じ開館時間で、8時半から17時まで、一日8時間30分。
 日曜日につきましては、三か所に保護者による送迎を前提としてお受け致しますので保育園の休日保育と同じく、7時半から18時半まで、一日11時間開会するように考えております。
 なお、夏休みだけお受けしております子どもさんは臨時入会と言っておりますが、これは平日放課後午後5時頃まで保護者が家庭にいない留守の方を対象にしている訳ですが、夏休みは午後お昼頃まで保護者がいない方もお受けすると要件を緩和しておりまして、これが臨時入会と言うことです。
 これにつきましては、基本的に平日の留守家庭子ども会のニーズでございますので、この度の土・日には該当しないと思っております。


(中原ひろみ議員)
 新たに土曜日が2日、日曜日が12日開会することになるが、開会のための指導員は、三カ月で延べ何人、新たに必要になるのか。

(市答弁)
 指導員の配置数は、子どもの安全を最優先に考えると、基本的には二人勤務体制で受け入れる必要があります。
 第二土曜日は、二人体制×50カ所×二日間で、延べ200人相当。日曜日は、時間が長くなるので午前・午後それぞれ二人体制とすると、1日で四名×3か所×12日間で、延べ144人が必要となります。合計では、延べ344人が必要となります。


(中原ひろみ議員)
 三カ月間の開会で新たに必要となる経費はどれくらいか。

(市答弁)
 職員が休日勤務したり、ローテーションをしますが、最終的には、一週間のどこかで臨時指導員の補充ということになります。従いまして、経費は臨時指導員の補充ということで概算で、はじいております。
  ・土曜日 二日間 50カ所 125万6千円
  ・日曜日 十二日間 3カ所 71万3千円 
合わせて 196万9千円が新たに必要になると見込んでいます。

(中原ひろみ議員)
 国が節電対策に伴う企業の休日操業にために保育園や留守家庭子ども会を休日に開くための50億円の補助金を設けた。この補助金を積極的に使うべきだがどうか。

(市答弁)
 6月22日付で、厚生労働省雇用均等児童家庭局育成環境課から、都道府県、指定都市、中核市宛てに、「電力需給対策に伴う企業に、就業時間等の変更に対応した児童の居場所づくりの為の特別事業の実施について」という文章が発せられておりまして、事業を実施するに当たり新たに必要となる経費にかかる財政支援について、「安心子ども基金」を活用して行う旨、連絡が入っております。「安心子ども基金」を所管する県に照会しましたところ、今後の対応については現在検討中であるとのことです。

(中原ひろみ議員)
 市はもらえるのか。

(市答弁)
 県の方からはそうした確約はまだ頂いておりませんが、先程言いましたように厚生労働省の該当課からは、政令指令都市宛にも文章が来ておりますので県は検討中ですが、いただけると理解しております。

(中原ひろみ議員)
 補助率は50%とされており、残りの半分は自動車工業会にしっかり負担してもらうべき。 次に、新たな費用をどうするかというだけでなく、一番に心をくだかなければならないのは、子どもの安全をいかに確保するかということだ。その認識はどうか。安全を確保する指導員の体制は、どうするのか。新たに必要となる指導員、約350人は、どのようにして人材を確保するのか。正規指導員を雇うのか。

(市答弁)
 児童会留守家庭指導員は嘱託指導員でございますので、休日等の出勤に伴いますものは、全体のローテーションの中で、平日等を振り替えて休日にして頂きます。その間の補充は臨時指導員で補充するということでありまして、その都度必要な時に雇うということであります。

(中原ひろみ議員)
 臨時は、2か月フルで働けるので、カバーできるというが、臨時のみでは、事故があった場合責任もてない。
 嘱託職員は、1カ月に115時間程度の勤務時間を超えてはならない。嘱託職員は残業代や休日手当を出せないことになっている。しかし、新たに休日に働くことになり、限度時間を超える。 新たに増えた休日開会の労働時間分を、平日に留守家庭子ども会で働く時間を削ずることで調整しなければならない。結局、平日開会時の勤務体制が手薄になり、指導員が1人になったり、臨時の指導員だけとなるなど、子どもの安心に責任が持てないのではないか。

(市答弁)
 出来るだけ支障のない平日を休んで頂くというのが原則で、そこを臨時指導員等で調整する。日曜開会するのは3カ所、延べで12日間、そこの児童館だけの指導員だけが平日休むというのでは、平日が苦しくなりますので、他の児童館や留守家庭子ども会の運営に支障が無い範囲でそういったとこの指導員応援の体制も組むことで、該当の会の平日が手薄にならないように努めて行きたいと思っています。
 また、例年のことなのですが夏休みは、留守家庭子ども会、朝8時半から開館になります。長時間になりますので放課後対策法で、広島市のホームページで、臨時指導員の求人募集等掲載しております。
 そういったことも前倒しで検討したいと思いますし、また学校で勤務していらっしゃる臨時職員さんのなかで、夏休み期間に雇用が中断される方々を学校に紹介してもらうなど、臨時職員の確保にも務めて行きたいと思います。

(中原ひろみ議員)
 今でも平日において、現場では、時間外で勤務せざるを得ない場合が発生し、1か月115時間を超えないように、勤務時間を調整すること事態が困難な状況があると聞いている。
 現場は機械のように、「ハイここまで」と調整できず、指導員の善意で現場が維持されている。3か月間の突然の勤務変更等に対して、安心して休んで頂いたり出来るように、市が責任を持つと確約をいただけるのか。 指導員が臨時のみになったり、1人になったりすることはないと約束できるか。臨時さん二人では、責任が持てないと思う。安全確保のために、指導員まかせにせず、市の責任で指導員を手配するのか。

(市答弁)
 例年、夏の長期休業の前には、労働組合さん等々とも協議しておりますが、この度も十分現場の声を聞かせて頂き、改善すべき点は改善しながら対応して行きたいと思います。
 また、この度、休日開会します3会につきましては、今、児童館長さんや、留守家庭子ども指導員の方で3か月のローテーションを、先ず自分たちで組んでみて頂いた上で、どうしても足りない部分は早急にこちらの方へ知らせて頂く、その上で他の留守家庭子ども会・児童館らの応援を願うとか、そういうことを、我々も入りながら調整して、今市議のおっしゃったようなことのないようにと思っております。

(中原ひろみ議員)
 改めて、留守家庭子ども会の役割の重要性が明らかになった。たとえ、三が月の時限的な開会だとしても、開ける限りは市が責任をもつことになる。改めて留守家庭子どもの会が子どもの居場所づくり、両親が安心して仕事をするうえで、必要不可欠な事業だと言う事が明らかにった。留守家庭子ども会の指導員の仕事は、立派な正規の仕事であり、嘱託でなく、市の正規職員として雇用すべき。指導員の有給や、病気などによる緊急時のお休みもできるような体制にすることを要望する。


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