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2009年10月15日 経済環境委員会 村上あつ子議員

 レジ袋有料化(レジ袋無料配布の中止)について
 「イオンモール広島祇園店」の増床について



レジ袋有料化(レジ袋無料配布の中止)について 

(村上あつ子議員)
 10月1日からレジ袋の有料化を全市的に実施しているが、これによって、ごみ減量、
二酸化炭素(CO2)の排出抑制を期待する立場で質問する。
まず、昨年度安佐南区でモデル実施をされたが、その実績から聞く。

(環境政策課長)
 レジ袋無料配布の中止につきましては、市民団体、事業者と協同して実行委員会を組織して取り組んでいる。昨年4月に安佐南区の一部地域で開始したモデル実験については、参加事業者は7事業者14店舗である。


(村上あつ子議員)
 この10月1日から実施ではどれだけの拡大になったのか。

(環境政策課長)
 本年10月1日からは全市域での本格実施ということになったが、当初7事業者14店舗から22事業者192店舗に拡大している。


(村上あつ子議員)
 ホームページで192店舗の一覧をみることができる。大方のスーパーは協力しているがそれでも私の買い物エリアの中で入っていないスーパーもある。無料配布をやめる事業者・店舗を増やしていく必要があると考えるが、いったいどれくらいの拡大目標をもっているのか。
 
(環境政策課長)
 これまではスーパーマーケットを中心の取り組んできたが、今後、ドラッグストアとか商店街とかいったところにも働きかけを行なっていき、市内すべての店舗での実施を目標にしていきたい。

(村上あつ子議員)
 小さいお店になるほど大変になることも理解できるが、是非、全市的、全店舗での取り組みになるよう努力していただきたい。
 この10月からは、マイバックを持っていかない人は「レジ袋を買う」ということになるわけだが、スーパーにとればレジ袋が削減され、その経費が浮くということになり、その分商品に転化される、あるいは消費者に何らかの形で還元されるべきと考えるが、その点はどういう取り決めになっているのか。

(環境政策課長)
 当該事業者、市民団体、広島市とで協定書を締結している。その協定の締結の中で、収益金=レジ袋の削減によってもたらされるもの=については事業者の方で、リサイクルの推進、環境保全活動、地域貢献といったことに活用する。その内容を公表する。ということが協定書の中にはいっている。


(村上あつ子議員)
 公表されるということなので、その点では消費者のほうも関心を深め、そうすることによって取り組みの拡大につながっていくと考える。答弁ではスーパーの拡大に取り組んでいかれることはわかったが、では、業種の拡大についてどのようなことを考えているのか。

(環境政策課長)
 今後はドラッグストアとか商店街、あるいはホームセンターとかといった業種の方にも働きかけを行ない、全店舗ということで取り組んで行きたい。


(村上あつ子議員)
 このとりくみは、単にマイバック持参でレジ袋削減する、その削減効果をあげることだけが目的ではない。ごみ減量、資源を大切にといった啓発にもつながると考える。こういった積み重ねで「カーボンマイナス70」にもつながる。
 啓発ということで言えば、コンビニ業界がどのようにこの取り組みを考え、協力していくのかが重要と考えている。というのも、利用客は若者が圧倒的に多いわけで、こういったコンビニ来店客に対して、レジ袋の削減が、ごみ減量、環境問題に関心を深めることにつながると思う。この点で市としての考えがあればお聞きする。

(環境政策課長)
 コンビニでの取り組みに課題があると認識している。スーパーに行く時は構えて買い物袋を持っていくけれど、コンビニはふらっと寄って行くという行動パターンになることから、なかなか買い物袋を構えてというふうなことにならないことから、全国的にもコンビニに広がっていかないということがある。それから、委員がおっしゃったとおり、コンビニを利用する方は、若い方・学生が多いこともあるので、スーパーであれば市民団体(女性会等)の協力を得て、事業者さんにも協力していただくという図式ができているが、コンビニとか、若い層に働きかけるときに協力していただく市民団体をどこに求めるかといったことがあるので、当面、コンビニについては直ちにということにはならないが、全市に業種を拡大していく中で、最終的にはコンビにも含めた取り組みに拡大していきたいと考えている。


(村上あつ子議員)
 ここにいらっしゃる職員の皆さん、議員の皆さんはこれからコンビニを利用される時には、ぜひ、「レジ袋はいらない」といって受け取らないようにしていただきたい。そういう人が増えれば、コンビニの店員さんも空気が変ってきていることを感じられ、取り組みに協力していく雰囲気作りになるので、ぜひお願いします。

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「イオンモール広島祇園店」の増床について

(村上あつ子議員)
 今年3月に店舗面積3万8千uでオープンした、イオンモール広島祇園店の敷地内で工事がおこなわれているが、何のための工事なのか。

(経済企画課長)
 1期と2期に分けて予定されており、1期工事は委員おっしゃったとおり、現在の店舗を3万8千uでH21年4月29日にオープンして営業している。現在敷地内で行なわれている工事は、約3万uの店舗を整備するという予定である2期工事の地盤改良等おこなう基礎工事ある。

(村上あつ子議員)
 2期工事である店舗の基礎工事ということだが、どんな店舗になるのかということだが、この祇園店の建築確認申請は、当初から店舗面積が6万8千uで申請されており、答弁にあったように今2期工事、残りの3万uの増床を2期工事でおこなうことになっている。増床計画の内容はどうなっているのか。

(経済企画課長)
 このイオンの建築計画は店舗面積は6万8千uということでの建築確認ではなく、建築面積が5万uであるとか、のべ床面積がいくらであるとか、店舗の内容にかかる面積がいくらかなどの細かい内容で建築確認はされていない。6万8千uについては、当初はそれで計画していたと経済局では事前の相談を受けたが、周辺の道路状況等を勘案して1期と2期に工事を分けて、1期工事をまず着手して完成、オープンしたという経緯がある。先ほどの質問の2期工事の内容だが、これについては具体的にどのようなものが入って、どれくらいの大きさで、いつ完成するかという明確な計画までは確定していない。


(村上あつ子議員)
 その計画書が確定するのはいつになるかわからない、計画書が出されるのがいつになるのかということもわからない、ということか。

(経済企画課長)
 市としては、当初のオープン前にもここの道路処理について住民の方からも要望等受けて、イオンも地元の方々に説明をしてきた、ここの交通処理について大きな課題があり、イオンとしては2期工事の増床計画はあるが、今の段階で交通処理が円滑にできるかどうかの目途がたたないとその増床の計画を市の大店立地法に基づく事業計画の届けということにはならない。ということで市としては、まだ具体的なことは把握していない。

(村上あつ子議員)
 今の回答は、この計画が浮上した時、周辺住民から交通渋滞を心配する声が上がった。幼稚園、保育園から大学まで約1万人の通園・通学路になっているため、交通渋滞、あるいは、交通事故等の心配から、長束八木線が整備され完成したのちに2期工事のオープンになる、「増床は長束八木線が完成後に」という確認が、イオンと市と住民とで確認が行われているから、大店立地法に基づく計画が提出されていないということなのか。

(経済企画課長)
 そのとおりである。H20年3月31日に市がイオンに対して、「増床については都市計画道路(具体的には長束八木線の道路)等が整備され交通処理が可能となった以降に実施することとし、その段階であらためて市及び関係行政機関と協議をおこなうこと」ということをイオンに対して要請している。イオンはこれに対して、「増床後の交通事情に対する処理が可能になった状況を前提に市及び関係機関と協議を行ったうえで手続きを進める」と回答をしている。

(村上あつ子議員)
 交通事情が解決したあかつきにといわれたと思うが、では、長束八木線の整備が終わった段階ということとニュアンスが違うのか。たとえば、交通事情がよくなったとイオンが判断をすればオープンにこぎつけるということになるのか。もう一度確認したい。

(経済局次長)
 私どもとしては課長が答弁したように、長束八木線ができたあかつきにということで要請をしている。2期工事についてはまだはっきりしていないという部分があり、そこのところの部分を詰めたやり取りをしているということではないが、あくまでも市の要請としては「長束八木線が出来てからにしていただきたい」という要請をしている。一方ではっきりしないまま工事が行われているではないかということだと思うが、工事が今後予定通り行なわれるのか、あるいは変更されるのか、はっきりしない。スケジュール的にもはっきりしない。ただ、地域住民の方が工事が始まってどうなっているのかという疑問あるのは承知しているので、できるだけ早期にイオンのほうには地元に対して説明するように話していきたいと考えている。


(村上あつ子議員)
 道路交通局に確認したところ、長束八木線は約10年はかかるだろうということだったが、では、イオンが住民との確認を守るということであれば、守らなくてはいけないわけだが、そうなると少なくともオープンは10年先になる。であれば、今工事をしなくてもいいのではないか。約束を守るためにイオンは10年間こつこつ、こつこつ、工事を続けていかなくてはいけないことになる。イオンにとっては効率が悪いわけだが、なぜイオンは工事を続けなくてはいけないのか。理由があるのか。
   
(経済局次長)
 イオンの方がどういうふうに整備をお考えかわかりかねる。実際問題、地盤改良がされておりどういうスケジュールでやっていくかということが、たしかに10年後になるのかということがわかりかねるが、イオンの方も事情があって少しずつというか、そういうかたちで進められようとしているのだと思う。


(村上あつ子議員)
 中断は出来ないのか。一旦工事をやめて、道路の整備状況を見てオープンにあわせて工事を再開することは出来ないのか。法的にできないことがあるのか。

(経済局次長)
 3万uについて、経済局が所管ではないが市として工事をとめる権限はない。法的にそういうことができるのかと言われればそういうことは難しい。


(村上あつ子議員)
 工事を止めることはむずかしいということなのか。
   
(経済局長)
 市のほうで工事を止めるということは多分法的には難しいと思うが、委員おっしゃるとおり、まさに10年先に道路が開通する、そのときに計画を明らかにするというのに、なぜ今の時点で工事をするのかということについては誰が考えてもどうしてなのかなという疑問はあるので、イオンにはイオンの事情があると思うので早急にイオンの方に確認をして、事情があるのであればそういったことを地元に説明していただけるようすぐに要請したい。


(村上あつ子議員)
 ぜひそれを早急にしていただきたい。工事をしてはいけないということが言いたいのではなく、確認したように、都市計画道路、長束八木線が整備されるまで、その後にオープンするという約束を守っていただきたいという思いから質問したわけで、イオンの方に問い合わせをしていただき、住民の方にきちんと、イオンのほうからもだが、市としてもきちんと説明をしていただきたいことを要望して質問を終わる。

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