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2007年9月28日 本会議
中原ひろみ議員の「山田春男議員に対する辞職勧告決議案」賛成討論


 日本共産党市会議員団を代表して、決議案第1号、山田春男議員の辞職勧告決議案に賛成の立場から討論を行ないます。

 山田春男議員は2000年度から「広島市子ども会連合会」の会長を務めていますが、「政務調査費を透明にする会」による監査請求によると、平成18年度に5回、延べ8日間の「調査旅費」として総額27万円が、政務調査費から幹事長決済の支払証明書で支出されています。
 しかし、「広島市子ども会連合会」の代表として東京などに出張する旅費と宿泊費は、同連合会の会計からも支出されていることが判明し、「税金の二重取り」という前代未聞の不祥事が明らかになりました。

 不正に税金を取得したとなると、刑法にてらしても「税金のだまし取り」「公金詐取」に問われる重大な犯罪行為です。「広島市子ども会連合会」は会費だけでなく、広島市からの「補助金」も収入源としている団体であり、許されない問題です。
 山田春男議員は監査請求の指摘を受けて初めて、政務調査費からの二重取りを認め、指摘を受けた27万円以外にも、2003年から2006年の4年間に渡り、延べ16回、総額113万円を広島市に返還されました。
 しかし、この問題は他の監査で不正・違法とされたものと違って、「政務調査費の使い方がまちがっていた」というものではなく、公金の詐取にあたると刑事告発されても仕方のない行為です。お金を返せば「一件落着」という筋合いの話ではありません。
 もし、この不正が監査によって明らかにならなければ、今も、この先もずっと、「税金の二重取り」が続けられていたということなのですから、その責任は極めて重いと言わねばなりません。
 市政の発展と市民福祉の増進に全力を傾注すべき立場にある議員が、市政と議会への名誉と権威を傷つけ、市民の信頼を大きく損なわせた責任は極めて重大です。

 先の参議院選挙でも、「政治とカネ」の問題は国民的な批判を浴び、(大臣の)辞職が相次ぎ、安倍内閣を歴史的な大敗に追い込む引き金となりました。「政治家の不正は許されない」という国民の意志が示された選挙でした。市民も、あいまいなことは許さないでしょう。

 大人社会、特に政治の世界で発生した問題について、その責任をあいまいにせず、きっちりと「ケジメ」をつけることが、悪をくじくモラルある大人社会として、子どもたちの生きた教育につながります。
 子ども会会長が、悪い事をしても責任をとらなくても良いというのでは、子どもの正義感を育む上で「百害あって一利なし」です。

 有権者はもちろん、子どもたちも、山田議員と広島市議会が今回の不祥事発覚に対してどのように責任をとるのかを見つめています。
 山田春男議員は、今回の事態を引き起こした社会的、道義的責任を自覚し、自ら辞職すべきです。
 以上の理由から、議会の品位と権威保持、議員の職責に鑑み、山田春男議員の議員辞職勧告に賛同します。



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