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会期 2007年6月15日 〜 6月28日
*** 議会報告ページ ***
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本会議の模様を録画中継で見ることができます。
くわしくは広島市議会ホームページをご覧ください。


トピックス
07.06.22 厳しくなる一方の市民生活、住民軽視の開発―市民の側に立った市政運営を(中森一般質問)
07.06.21 「被ばくの実態に合った対応をしてほしい」 佐伯区黒い雨の会が請願提出
07.06.19 「政務調査費を透明にさせる会」が全面公開求めて請願提出
07.06.19 三菱工場跡地イオン出店計画の見直し求めて「考える会」が請願提出
07.06.12 “肉付け補正予算の大部分は土木費” 党市議団が事前説明会を開催


07.06.22 本会議 一般質問 中森辰一議員
厳しくなる一方の市民生活、住民軽視の開発―市民の側に立った市政運営を

 22日の本会議で一般質問に立った中森辰一議員は、冒頭、自衛隊情報保全隊による国民監視活動について、「広島でも被爆者団体の集会などが監視されていた。憲法が保障する基本的人権、集会・結社・言論の自由にかかわる重大な問題だ」と指摘し、平和都市を掲げる広島市として何らかの行動をとるべきだと迫りましたが、市長に代わり答弁した企画総務局長は「国会等での議論の動向を見守りたい」と述べるにとどまりました。
 以下、質問の主なものをダイジェストでお知らせします。

秋葉市長 市民生活を守るこれからの具体的施策には言及せず
 中森議員は、政府が社会保障制度や税制を相次いで改悪してきた結果、厳しい生活状況に追い込まれた市民が着実に増えていると告発し、市長としてこの実態をどう受け止め、どのような施策を考えているかと質問しました。
 秋葉市長は、「国の制度見直しに対しては、低所得者の負担増をできる限り軽減し、これまで利用できていた福祉サービスが引き続き利用できるよう配慮してきた」とし、「今後も必要に応じ市独自の負担軽減措置を実施する」と述べましたが、これからの具体的施策には言及しませんでした。

偽装請負などの是正指導262件 「国・県の所管」では済まされない
 中森議員は、相次ぐ労働法制の改悪によってワーキングプアから抜け出せない若者が増えている深刻な事態だと指摘し、市として実態を把握しているかと質問。
 市民局長は「労働行政は国・県の所管だ」とし、市内の若年層の非正規雇用者数はわからないと述べましたが、市内在住の給与所得者442,534人のうち、年間給与収入200万円以下は81,145人(18.3%)いると報告しました。
 また、広島労働局管内での労働者派遣事業にかかわる是正指導件数は、偽装請負の事例を含めて2006年度で262件にのぼることが明らかになりました。

住居地域に囲まれた工場跡地への大型店出店 交通環境の悪化は必至
 安佐南区祇園の三菱工場跡地にイオンが大型ショッピングセンターの出店を計画している問題で、中森議員は「跡地周辺は住居地域。町のありようとして跡地は住居地域と一体のものと考えるべき。この出店計画は国会でもとりあげられ、政府も周辺の土地利用との調和も図りながら、周辺の意見も聞いて地域の実情にあった都市計画が望ましいと言っている」と述べ、市の考えをただしました。
 これに対し企画総務局計画担当局長は「工業地域である跡地を住居地域と同様に取り扱うことはできない」と答弁。中森議員は「市が策定した都市マスタープランでも、この地域は生活中心の地域に位置付けられている。この地域への大型店出店は市の目標と相反する」と指摘しましたが、同局長は「マスタープランでは跡地は生活中心の対象地域とはなっていない」と強弁しました。
 しかし、この問題では道路交通局長が「周辺の交通処理の事前協議で、イオンの当初の提案が不十分だったため再検討を要請している」ことを明らかにし、出店による周辺の交通環境の悪化が深刻であることを事実上認めました。

市 「工事の前後で起きた差は補償する」 高速1号線福木トンネル地盤沈下被害
 中森議員は、地元住民が深刻な地盤沈下被害を被っている高速1号線福木トンネルについて、「住宅でふすまが閉まらなくなったり壁に亀裂が入ったりしているが、表面的な補修にとどめず、家屋の基礎も含めて包括的に損害を補償すべきだ」と求めました。
 道路交通局長は「トンネル工事に起因する損傷については補償する」と答弁。中森議員は再質問で「基礎部分も含めて補償するのか」と確認し、同局長は「工事の前後で差があれば、その分は補償する」と答えました。

“なにがなんでもつくる”では住民の理解は得られない―高速5号線二葉山トンネル
 福木トンネルと同じく、トンネル工事による地盤沈下などが懸念される高速5号線二葉山トンネル建設計画について中森議員は、「自然への影響は軽微だとして事業が進められているが、影響が深刻ならば事業を中止するのか」と追及。
 道路交通局長は「専門家による検討委員会が影響は軽微だと報告されている。影響が深刻になるという前提は考えていない」と答弁しました。
 中森議員は「そういう何がなんでもつくるという姿勢では住民の理解は得られない」と指摘し、いま一度立ち止まって建設を考え直すよう求めました。

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07.06.21
「被ばくの実態に合った対応をしてほしい」 佐伯区黒い雨の会が請願提出

 「佐伯区黒い雨の会」(滝岡隆正会長)は21日、市役所を訪れ、「黒い雨」被害者への支援を求める請願を提出しました。

 同会の独自調査で、現在の「黒い雨」指定地域(大雨地域)から外れる小雨地域や小雨地域から外れる地域で「黒い雨」を浴びた人に、ガンの発病や死亡者が多く見られることが明らかになっています。

 請願は、(1)「黒い雨」降雨状況の正確な調査、(2)希望者への公費による健康診断の実施、(3)国に積極的に働きかけ「黒い雨」指定地域を拡大すること―を求めています。

 同会は請願提出後に記者会見を開き、黒い雨を浴びた2人の会員が体験を語りました。
 小学生の時に黒い雨を浴びたAさん(女性)は、その後、下痢、嘔吐、腸チフス、腸捻転など胃腸の病気を繰り返し、常に胃けいれんがあるためモルヒネが欠かせないと話しました。
 また、11才の時に黒い雨を浴びたBさん(男性)は、常に肝機能や胃の調子が悪く、「ドックには行っているが再検査と言われるとガンなどが怖くて治療はしていない」と話しました。

 同会の人たちは「一本の川を境界にして大雨地域を決めているが納得できない。同じような症状で苦しんでいるのに川の向こうとこちらで差別されている。被ばくの実態に合った対応をしてほしい」などと訴えました。

 この請願は、佐伯区選出の清水良三(市民連合)、桑田恭子(ひろしま政和クラブ)、米津欣子(公明党)の3議員と、日本共産党の中森辰一議員(厚生委員)が紹介議員になっています。

【写真】 記者会見で黒い雨地域の地図を示して訴える会の人たち=21日、市役所

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07.06.19
「政務調査費を透明にさせる会」が全面公開求めて請願提出

 「政務調査費を透明にさせる会」(秦明美代表)は19日、市役所を訪れ、政務調査費の全面公開を求める請願を提出しました。
 請願は児玉光禎副議長が受け取り、日本共産党市議団(5議員)が同席しました。

 秦代表は、「2006年度分から5万円以上の領収書が提出されるようになったが、提出されたのは支出総額のわずか12%あまり。視察目的が不明なものなど納得がいかない領収書も多々ある」と述べ、全面公開を強く求めました。

 また同会は15日、2006年度の研究研修費、調査旅費、資料購入費、広報費の4項目について、詳細な調査と不適切な支出の返還を求める住民監査請求書を提出。監査委員が請求を受理すれば提出から60日以内に結論が出されます。

【写真】 児玉副議長に請願を手渡す秦代表(左)=19日、議会棟

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07.06.19
三菱工場跡地イオン出店計画の見直し求めて「考える会」が請願提出

 安佐南区祇園の三菱重工業広島工場跡地に株式会社イオンがモール型ショッピングセンターを計画している問題で、「イオン出店問題を考える会」(屋敷一字代表)は19日、市役所を訪れ、市がイオンに対し、「強引な駆け込み出店」をしないよう働きかけることを求める請願を、約2千筆の署名を添えて児玉光禎副議長に手渡しました。

 請願は、(1)大店立地法に基づく出店届けをする前に地元説明会をおこなう、(2)出店予定地が今年12月から原則出店禁止となった法改正の趣旨を踏まえて出店計画を再検討する―ことを市がイオンに対して働きかけるよう求めています。

 会のメンバーは、「出店計画の中身が地元の住民や商業関係者にほとんど知らされていない。予定地周辺の道は狭く、学校や保育園なども多いので心配」「先日、衆議院経済産業委員会でもこの出店計画がとりあげられた。周辺の住居地域との調和が重要だと政府側の答弁もあった。ぜひ議会でも参考にしてほしい」と訴えました。

【写真】 児玉副議長に請願を手渡す屋敷代表(中央左)。右列は同席した日本共産党市議団=19日、議会棟

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07.06.12
“肉付け補正予算の大部分は土木費” 党市議団が事前説明会を開催

 4月の改選後初めてとなる広島市議会・6月定例会の開会に先立ち、日本共産党広島市議団は12日、恒例の事前説明&意見交流会を議会棟内で開き、約30人が参加しました。

 党市議団を代表して一般質問をおこなう中森辰一議員は、「今回の補正予算は、2月に可決された骨格予算への肉付けとして、秋葉市長3期目の公約がどれだけ反映されるのか注目されたが、補正の中身は大部分が土木費。市民生活に広がる『貧困と格差』の問題にどう対処するのか、真正面から広島市に問いたい」と述べ、住民税や国保料の負担軽減を求めていくと報告しました。

 参加者からは、「高齢者の見守り巡回事業がなくなって以降、案の定、孤独死が増えた。どうしても事業を復活してほしい」「公民館の登録団体制度がなくなり、朝並んで3か月先の予約をしなければならなくなった。高齢者も並んで待っている。生涯学習の場として、こういう状況はおかしいのでは」など活発に意見が出されました。

 最後に皆川けいし団長は、「自民・公明政権のもとで『貧困と格差』が広がっているが、特に次代を担う青年層で深刻な事態となっている。市行政がこの問題でがんばっていると評価されるよう、党市議団として全力を尽くしたい」と決意表明しました。

※ 一般会計補正約211億円のうち、土木費は約175億円(83%)、民生費は約8億円(4%)。大型事業関連で計上されているものは、広島駅新幹線口の再開発(約7億円)、西風新都内幹線道路(約5億円)、広島高速道路(約14億円)など。
 とりわけ広島高速道路予算には、地盤沈下や自然破壊が強く懸念される高速5号線の用地取得として約8億円(合併公共事業として税金投入されるもの)が盛り込まれています。


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■■ 日程および日本共産党の発言 ■■
6月15日(金) 本会議 市長の施政方針に関する所信表明
      報告・監査に対する質疑
6月21日(木) 本会議 施政方針に対する質疑および一般質問
6月22日(金) 本会議 施政方針に対する質疑および一般質問(中森辰一議員
6月25日(月) 本会議 施政方針に対する質疑および一般質問
      議案に対する質疑(皆川けいし議員
6月26日(火) 文教委員会(中原ひろみ議員)、厚生委員会(中森辰一議員
建設委員会(村上あつ子議員
6月27日(水) 経済環境委員会(藤井とし子議員)、総務委員会(皆川けいし議員
消防上下水道委員会
6月28日(木) 本会議 議案に対する討論(村上あつ子議員
      意見書・決議(中原ひろみ議員)、議決など


■■ 提出案件 ■■
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 補正予算の概要
    補正予算の概要 PDF 61KB
    会計別総括表、一般会計歳入・歳出 PDF 461KB
    財政健全化計画の達成状況 PDF 62KB
    プライマリーバランス PDF 37KB
    湯来町合併建設計画事業の対応状況 PDF 158KB
 補正予算の内訳
    企画総務局 PDF 201KB
    市民局 PDF 172KB
    社会局 PDF 254KB
    環境局 PDF 61KB
    経済局 PDF 211KB
    都市活性化局 PDF 207KB
    都市整備局 PDF 241KB
    道路交通局 PDF 386KB
    下水道局 PDF 53KB
    消防局 PDF 107KB
    水道局 PDF 19KB
    市立大学 PDF 38KB
    教育委員会 PDF 211KB
 提出案件
    予算案・条例案など PDF 317KB



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日本共産党広島市議会議員団
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