2002年第2回定例会(6月議会)
本会議 補正議案に対する討論(7月3日) 中森辰一議員

 中森議員は補正議案に対する討論のなかで、本会議で石川議員が告発した「消防通信指令管制システム」の入札について、その不自然さ、異常性を再度指摘し、入札のあり方を抜本的に見直すよう、市に強く求めました。


【中森議員】

 日本共産党市会議員団を代表して、討論を行います。第80号議案は反対。あとの13の議案については賛成です。以下、反対理由を述べます。

 80号議案は、消防通信指令管制システム機器を22億290万円で購入するというものですが、契約に至る経緯については、本会議でのわが党の石川議員の質疑で明らかなように、極めて不自然と言わざるを得ません。

 システム機器購入の公告に対しては4社が名乗りを上げ、消防局の技術監査委員会には、そのうち、富士通とNECだけが申し込みました。最終日の入札日には、NECだけが締め切り2分前に入札しました。富士通は最後まで姿を現しませんでした。

 一方、全国12政令市の同様のシステム機器入札状況を見れば、富士通とNECが6市ずつ、きれいに分け合っています。

 こういうシステムに応募できる会社は、IBM、三菱、日立など他にも数社あります。昨日の総務委員会では、本市においてこのような1社だけの入札は、工事、物品を通じて初めてだという答弁がありましたが、競争相手のいない競争入札はありえないことです。

 これら全体のことを考えると、今回の落札については何らかの力が裏で働いているとしか考えようがありません。公正取引委員会の調査の対象になりかねません。こういう場合、市は再公募、再入札の対策が必要なのではないでしょうか。

 災害の危険の多い本市において、市民の命と生活を守る上で、システム機器の導入そのものには反対するものではありませんが、このような入札のあり方についてはあまりにも異常で賛成できません。

 なお、この際、物品購入の予定価格公表、入札のあり方の見直しを抜本的に検討されるよう、強く求めておきます。以上で討論を終わります。

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