2002年第2回定例会(6月議会)一般質問 6月26日(水)
出島の粉塵被害について

【中原ひろみ議員】
 元宇品のマンションに飛来する粉塵は、1500m先の第2工区の埋め立てが原因ではないかと、住民が広島大学の中根教授に調査を依頼。重金属の成分調査で、粉塵の原因は第2工区の土である可能性が高く、さらに、安全なはずの土から「亜鉛と鉛が埋め立て基準を超えていた」との分析結果も公表された。
 事実ならば「汚染された土の不法投棄」だけでなく、近隣の民家へ土壌環境基準値の28倍の粉塵が飛散していた事になる。県の調査でも砒素と鉛が土壌環境基準を超えており、住民は洗濯物への付着や粉塵の吸い込みで健康への不安を大きくし、精神的にもダメージを受けている。
 県が住民の安全を守り抜く立場に立つならば、早急に「第三者機関での再調査」が求められる。疑わしければ調査せよが住民の声である。しかし、県の分析調査では全て「埋立基準値以内」だった事や、検査方法の違いを理由に、住民の再調査の願いを県は切り捨てた。
 中根教授は、県の検査結果との差が大きいことから自発的に大阪環境監査研究所に土の成分検査を申し込んでおられる。中根教授は土の再調査を市にも申し入れされたがどうするのか。

【環境局長】
 2工区の埋立土砂の再調査については、県が実施すべき事項であるので、本市から県に住民からの要望を伝えており、県からも「住民の要望があれば検討する」と聞いている。

【中原ひろみ議員】
 事業者が県でも市でも被害をうけるのは市民である。市は市民の健康を守る立場から、県にどこの土なのか、検査体制など疑惑の解明をするよう求めないのか。

【環境局長】
 埋立地に搬入される土砂については、県からは、関東や関西地区からの公共工事に伴う残土であり、覆土用の購入土は、県内の島しょ部の山から採取されたものであると聞いている。
 
また、県が実施した埋立土砂の分析は、計量法に基づく計量証明事業所に委託し、法に基づく検査方法により実施されており、検査結果の信頼性は十分担保されていると考える。

【中原ひろみ議員】
 市独自で市民の健康不安解消へ対策をとらないのか。

【環境局長】
 市独自での市民の健康不安の解消対策については、これまでも住民の要望を受けて、住所地である元宇品のマンションや出島地区の埋立地において、埋立土砂や粉塵の検査結果に対する科学的な判断に基づいた市としての検討結果や、本市から県に対する指導状況等について、計3回にわたり説明し不安解消に努めている。
 また、今月に入って、このマンションの屋上と、比較対照として市役所本庁舎屋上の2か所において、浮遊粉塵や重金属類の測定のための試料を採取したところであり、検査結果が出次第、住民に説明するなど、適切に対応して行く予定である。

【中原ひろみ議員】
 県は、今年の4月から一年間、第二工区で大気汚染測定と風向・風速調査を実施しているが、強風が吹いて異常値が発生しても平均値で判断され工事は中止されない。 粉塵は、一瞬でも強風が吹けば飛散する。平均値で判断すること事態が問題である。対策のない測定は無意味である。県に粉塵防止につながる具体的な対策をとるよう要望する考えはないか。

【環境局長】
 埋立地での粉塵飛散防止対策について、県は、これまでの対策に加え、散水車を3台から4台に増やして対応するとともに、5月初旬に設置した浮遊粉塵計や風向・風速計の測定結果に基づいた作業管理を実施している。
 これまでのところ、県が環境基準に基づいて自主的に定めた作業基準を超えるデータは観測されていないが、本市としては、県に対して、測定データや埋立地の作業状況に基づいた適切な粉塵飛散防止対策の実施について、引き続き指導して行きたい。

↑上に戻る
TOPへ戻る