2002年第2回定例会(6月議会)一般質問 6月26日(水)
段原東部区画整理について

【中原ひろみ議員】
 段原東部は、今年の10月に新しい宅地の場所や面積が決まる「仮換地」が行われ、清算金が発生する。
 仮換地は「仮」ではなく換地そのものであり、区画整理事業の「正念場」である。地権者の財産の評価を第三者である行政が勝手に決めて、住民には何も知らせず、仮換地の発表を待てというのでは、西部のように清算金をめぐって後で大事になる。
 住民合意を大事にするなら、自分の土地がどこに換地されるのか、減歩や精算金がいくらになるのかなどの情報をはじめ、地権者に従前と従後の評価格(点数)を公開し、納得できる形で仮換地を受けるようにすることが、事業をスムーズに進める決め手である。
 住民は年齢から来る不安を年々大きくしており、安心して協力できる、一日も早い事業の完成を望んでいる。
 その立場から質問をする。従前・従後の路線価指数の公開を予算議会で約束したが、仮換地発表時では遅い。早急に情報公開をすべきだがどうか。

【都市整備局長】
 段原東部土地区画整理事業については、平成7年度に事業着手し、これまでに、公共施設に充当するための民有地の買収や宅地の境界確認、基準地積の決定を終えている。
 また、仮換地の設計についても、地権者個々の換地先の希望などについて、昨年11月に意見・要望を聞き、その結果を踏まえ、現在、仮換地発表に向けて作業を進めている。
 この仮換地発表は、仮換地の指定に先立ち、事前に関係権利者の方々に意見を聞くために行うものである。
 したがって、路線価指数や整理前後の宅地の評価指数については、施行者としての案がまとまり次第、評価員に意見を聞き、審議会に報告し、仮換地発表の時期に関係権利者の方々にお知らせしたい。

【中原ひろみ議員】
 仮換地の発表時、関係権利者が比較出来るようにする為に、区画整理前・後の図面、各自の氏名、面積、点数を記入し、提出された意見書は審議会で十分な審議を行う考えはあるか。

【都市整備局長】
 仮換地発表時には、権利者の方それぞれに整理前後の土地の位置、地積、評価指数、減歩率、換地処分時に清算すべき地積について詳細に説明したい。
 この発表案に対して提出された意見・要望については、施工者として可能な範囲で調整を行い、仮換地の指定案を作成し、審議会で審議していただく。

【中原ひろみ議員】
 東部地区で、昨年の11月末に実施された、換地先のアンケート調査で出された意見や要望はどのように事業に生かされるのか。

【都市整備局長】
 段原東部地区は、施行地区内の道路形態が区画整理前後で大きく変化するため、事前に権利者の方々に換地先についての意見を聞いたものであり、現在、これらの意見・要望を踏まえて換地設計作業を進めている。

【中原ひろみ議員】
 小宅地の対策でノー減歩・ノー清算になるように取り組む考えはあるか。

【都市整備局長】
 小宅地については、希望に応じて無減歩又は減歩緩和といった対策を講じる計画である。
 この対策により、無減歩又は減歩緩和を受けた場合には、他の権利者との均衡上、精算金が生じることは避けられないものと考える。

【中原ひろみ議員】
 事業後は高齢で家は建てられない人、段原に住み続けたいという借家人にどんな対応をするのか。

【都市整備局長】
 西部地区の事業で建設した霞住宅などのコミュニティ住宅及び東部地区の事業により、今後建設するコミュニティ住宅に入居していただくよう考えている。

【中原ひろみ議員】
 段原中学校はいつまでに移転するのか。

【都市整備局長】
 段原中学校の移転先として予定している広島県警察学校等の移転について、現在、広島県警察本部、中国財務局等の関係機関と協議を行っている。
 段原中学校の移転の時期については、その状況を踏まえながら教育委員会とも協議し、できるだけ早く移転整備できるよう最善を尽くしたい。

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