2004年8月15日、日本共産党広島市議団に次のような匿名の告発状がファックスで届きました。


告発状

私は、安芸ヤクルト販売鰍ヨ勤めている者ですが、ヤクルト本社から取締役がきて以来、残業代をつけてもらえません。
ヤクルト本社からきた取締役は、出勤簿に定時に帰ったように書くよう強制し、タダ残業をさせます。
みんなが不平を言っていますが、ヤクルト本社からきている人だから、いばっているのでだれも直接文句も言えず泣き寝入りをしています。上司もヤクルト本社だから逆らえないといって聞き入れてくれません。
広販時代と違って、ヤクルト本社の言いなりで動いているので、不平不満がたまってギクシャクしています。
一度、実態を見にきてくださるようお願いします。
このままだと、ヤクルトの言いなりで残業代をもらえない状態が続くと思われます。元の会社のように、ちゃんとした会社になってもらいたいものです。

よろしくお願いします。



党市議団が広島労働基準監督署に申し入れ   「しんぶん赤旗」もとりあげました

党市議団は、サービス残業が強要されるなか、労働者がモノ言えぬ状態であることを告発するこの書面を重くうけとめ、9月1日、5人の市議全員が広島労働基準監督署(中区)をおとずれ、実態を調査して不適正がある場合はきびしく是正するよう申し入れました。

応対した小松眞次長は、同署にも同じ告発状が8月7日、15日に届いており、定期調査として盆前に同社の労務担当者をよび、就業規則、出勤簿、賃金台帳を過去3か月分提出させて調査したことをあきらかにしました。
また、小松次長はその調査で労働時間の管理に不適正な点があったので文書で指導し、8月末までに是正の改善内容を回答するよう求めていると説明し、「今後新たな必要性があれば、現場に行って確認する場合もある」と述べました。

党市議団が申し入れをおこなった9月1日時点では、同社からの改善内容の回答は同署に届いていなかったため、党市議団は回答が届き次第、その内容をあきらかにするよう求めましたが、小松次長は明確な答えをしませんでした。

同署は、このたびの安芸ヤクルト調査はあくまでも定期調査であり、告発状によって調査に踏み切ったのではないと主張しています。
党市議団は、文書指導ではなく、早急に立入調査をおこない、3か月よりも過去についても実態を明らかにする必要があると強く求め、まずは同社からの回答をあきらかにするよう要請しました。


安芸ヤクルトではたらくみなさん ぜひ情報をおよせください

現時点では、労働基準監督署もこのたびの調査によって「どのような不適正があり、どのように是正指導したか」ということをあきらかにしていません。
また、告発状も匿名のため、党市議団として内部の実態を詳しく知る手立てもありません。

サービス残業(ただ働き)はきわめて悪質な企業犯罪です。
日本共産党は、職場からサービス残業を根絶し「ルールある職場」を確立するため、労働者と共同で粘り強くとりくんでおり、いま全国各地で未払い残業代を払わせる成果をかちとっています。地元マツダでもサービス残業是正や勤務時間外のミーティングを労働時間扱いにさせる成果をあげています。

実態をつかみ是正させていくうえでも、安芸ヤクルトではたらくみなさんからの情報提供をお待ちしています。電話、ファックス、メール、郵送いずれでもかまいません。